DMM「4/13 12:30 HKT48ひまわり組『パジャマドライブ』新生活応援公演」

休日暇だったので急に思い立ってDMM.com HKT48 LIVE!! ON DEMANDを見ることにした。開演5分前ぐらいにタイムラインに流れて来たのを見て急いで生配信を購入した。自宅にいながら今まさにその時間に行われている劇場公演を見れるって地方に住んでいるファンにとっては夢の様な話である。しかもさっき思いついて飛び入り参加出来る自由感。5分前に見ることを決めたのでもちろん今日の出演メンバーなども一切見ずに購入した。

私はかれこれ5年くらいゆるゆると多田愛佳さんのファンを続けていて、彼女の移籍に伴いAKB48からHKT48へ視点を移すことになった。新公演の初日や千秋楽にはこのオンデマンド配信を利用して、節目節目の彼女の様子を追っている。公演を見ると大体出演メンバーのパフォーマンスの特徴やキャラクターを記憶出来るけれども、節目節目の公演しか見ていない私にはHKT48の主要メンバーまたは選抜メンバーの様子しかインプット出来ていなかった。今日の公演はそんな私が新たなメンバーを覚える為に打って付けのメンバー構成だった。

4/13 12:30 HKT48ひまわり組パジャマドライブ」新生活応援公演
【出演メンバー】
熊沢世莉奈中西智代梨村重杏奈本村碧唯秋吉優花伊藤来笑今田美奈岩花詩乃岡田栞奈草場愛神志那結衣後藤泉駒田京伽谷真理佳深川舞子渕上舞

指原莉乃多田愛佳、児玉遥、宮脇咲良田島芽瑠朝長美桜、等のHKT48の顔と呼べるメンバーが一人も居らず、1期生4人、2期生12人。もう少しで新チーム編成がスタートするが、“ひまわり組”というシステムが久しぶりにHKT48で採用されたのも面白い。また少し前まで峯岸チーム4がこの「パジャマドライブ」公演を担当していたのをHKT48にバトンタッチして、逆に以前HKT48チームHが担当していた「手をつなぎながら」公演を今峯岸チーム4にバトンタッチされているという経緯も面白い。指原さんが育てているHKT48と、峯岸さんが育てているチーム4が、48グループの未来を担う若手として期待され、また経験豊富な二人がプロデューサー的役割でその指揮を取っている様に見れることにとてもわくわくしてしまう。前田敦子さんも大島優子さんもいなくなったAKB48にもう私の知っている嘗てのAKB48の姿は無いのではと感傷的になりそうなところだが、この2組を見ているとまた改めて自分の思い出を作り直して楽しむことが出来そうな気がする。

パジャマドライブ」公演のセットリストや楽曲について語るのは今更過ぎるので、今回は今日の公演で見た各メンバーの印象についてをそれぞれ記録しておく。

HKT48劇場の重鎮。HKT48のメンバーの中で出演回数が最も多く、その数400回を超える。ちなみに先日AKB48小林香菜さんがそれまでの最多出演だった元メンバーの平嶋夏海さんを抜き、単独出演回数839回でトップに躍り出たということだったが、8年在籍している小林さんの記録の半分に熊沢さんはおよそ2年で到達していることになる。1期生の多くが選抜メンバーに選ばれている中、彼女は“非選抜”であり選抜メンバーが抜けた穴を埋めて来たからこそこの公演回数であるが、ステージに上がった数が多いだけさすがパフォーマンスは安定している。細くて長い手足が特徴的で、彼女のパフォーマンスはいつ見ても柔らかくて激しくて美しい。ユニット曲「てもでもの涙」でも切ない表情を創りだすのが上手く、表現力に長けている。彼女が画面に映ると華やかになる。

新チーム編成になると彼女はAKB48のチームAへ移籍してしまう。バラエティ向きメンバーの多いHKT48の中で一層チャレンジ精神の強い彼女がHKT48ではなくなってしまうのはかなり寂しい。今日はセンターポジションでパフォーマンスをしていたが、茶色く染まった髪の毛を三つ編みにして出てきたら、井上陽水のモノマネをするなんて嘘じゃないかと思うくらい可愛い。移籍した彼女がAKB48の中でどう逞しく育っていくのか、またついつい追ってしまうのだろうなと思う。

誰にでもグイグイ絡むのに誰かに自分の話をされると嫌われているのではないかと急に自信がなくなっていくところが意外と繊細で可愛い。お笑いキャラになってしまっているけれども、以前番組でメンバーにアンケートを取ったところ「可愛いと思うメンバー」「歌が上手いと思うメンバー」でどちらも1位に輝いた経験のある村重さんなので、人一倍自分に注目を集めることが出来るアイドル的才能もある。今日は下の方で二つ結びをしていたけれど、ハーフなので基本何をやっても文句なしビジュアルは可愛い。彼女もNMB48との兼任が決まっているので難波でも臆せず暴れて来て欲しい。

HKT48の初期段階では背も小さくおっとりとした口調から子どもっぽいキャラクターで売っていた彼女だが、HKT48には続々と中学生や小学生が入って来たからか、髪の毛を巻いてすっかりお姉さんになってしまった「あおいたん」がいた。華奢ながらダンスにはキレと迫力があって、これからまたそこに色気も加わっていくんだろうなって新たな「あおいたん」にドキドキしていきたい。

2期生として入って来た当初は身体の小ささや顔の幼さからロリっぽいイメージが先行していたが、一度パフォーマンスを見れば彼女の印象はすっかり変わる。前半4曲を踊っただけでシャワーを浴びた様な汗をかき、MCでは若さに甘えないトーク力を見せつけてくれる。中の人は30代なんじゃないか疑惑すらある「秋吉ちゃん」、恐らく自分がどう見られているか分かった上でその幻想を塗り替える強さもある賢い子なんだろうなという印象。

今日初めて顔と名前が一致したメンバー。ゆえにまだパフォーマンスやキャラクターも十分に認識出来てないけれど、ビジュアルの印象からは何となく肝が座ってそうなタイプだなと感じてる。MCの「ムカついたこと」というお題で先輩村重さんに噛み付いていた感じからすると、強そうだなと。

今日の配信を見て大好きになったメンバーの一人。以前にも今田さんが出演していた公演を見たことある気がするけれど、その時は他のメンバーの印象が強すぎたのか全然記憶に残ってなかった。熊沢さんと同じく1期生で場数を踏んでいることも影響していると思うけれど、とにかくパフォーマンスもトークも安定している。「鏡の中のジャンヌ・ダルク」終わりのMCでも各メンバーの話を受けてまとめるのが上手かった。しかも今田さん背が高いのでスタイルが良くて迫力があるので圧倒される。HKT48の選抜メンバーはあまり背が高い子がいないイメージなので、今田さんくらいのサイズ感に慣れてなくてびっくりする。美しいのにニックネームが「みなぞう」っていうのもグッとくる。

キャラクターの濃いメンバーが多いHKT48の中で、良い意味ですごいノーマルな可愛さだなと思った。多田愛佳さんのポジションで「天使のしっぽ」を演っていたけれど、白い衣装にしっぽが生えている姿がとてもしっくり来ていた。

元気。「メロンジュース」の頭を振る振り付けで彼女だけ髪の毛の乱れも気にせず頭を振っていたのが印象的だったけど、公演でも変わらずパワフル。それでいて切ない楽曲ではこれでもかという程表情を付けてその世界観に誘い込む。新しいチームでは、HKT48の美しいコンビ「なつまど」こと松岡菜摘さんと森保まどかさんが分かれてしまったので、自分が森保さんと組んで「ぱんまど」なんてどうかという提案をしたと言っていたけれど、そのハイレベルビジュアルゾーンに自分から飛び込む勇気もすごい。

今日の配信を思い出してみたところ、うーんどの子だったっけという感じで残念ながらほとんど記憶に残ってない。また次の機会に覚えたい。

AKB48でいうところの入山杏奈さん的美しさ。鼻筋が綺麗に通っていて真っ白な肌と整った黒髪がより非実在感を増幅させる。ビジュアルの強さが勝ってしまってキャラクターを掴めなかったので、機会があればもう少しキャラクターを捉えてみたいと思ったメンバー。

今田さん同様に今日の配信を見て大好きになったメンバーの一人。「天然の酒焼け声」と言われていてハスキーを通り越した低くしゃがれた声が印象的で、とにかく「自虐」が上手いと思った。この春挑戦してみたいことというトークテーマでグラビアに挑戦してみたいと語っていた後藤さん。他のメンバーから「どんな水着が着たい?」と質問され「最初はビキニから、最終的にはアサリとかで」と回答していて会場に笑いを起こしていた。最後に今日のお客さんの中から抽選で3名の方に推しメンが名前を書いてくれたシャツをプレゼントするという話になり、1人目のお客さんが後藤さんを指名した時「変わった趣味の方で」と返していたのが印象的。そして最後に今回選ばれたお客さんが選ぶ推しメン3人が、中西・今田・後藤のどちらかと言えばバラエティ要素の強い3人になり「大丈夫ですか?もっと可愛い子じゃなくて?」と改めて心配していたのが面白かった。指原さんの後継者と言えるくらい「自虐」センスがある子だなと思った。

以前に公演を見た時に、立っているだけで喋っているだけでとんでもなくエロさが漏れ出ている子だなと思った。でも駒田さん自身が特別艶かしいビジュアルをしているという訳でもなく、本人もエロく見せようとしている訳でもないのに、何か雰囲気がエロい。それでいて突然何処かに消えてしまいそうな儚さがあって、表現力豊かな熊沢さんの隣で歌っていた「てもでもの涙」は表現者としては圧倒的に熊沢さんが上手なのに、存在しているだけで駒田さんに軍配が上がる様なずるい魅力を持っている子だなと思った。

小うるさくて他人をも自分のペースに巻き込んでしまう彼女もSKE48に移籍してしまうと思うととても寂しい。2期生でありながら先輩の存在に臆することなく前へ前へと飛び出て来て自分のキャラクターを押し売りした彼女なら、きっとSKE48に移籍しても自分のペースで存在感を出すことが出来ると信じているけれど、その一方でとても気を遣うイメージもあるので、どうか気を病むことなく元気でいてくれなどと思ってしまう。見る度見る度可愛くなっていると思うので、SKE48でもう一回り化けた姿を見せて欲しいなと思う。

非常に苦労をされたイメージがあるけれど、HKT48のきゃぴっとした若い子が多い中でとても落ち着いていて、存在自体がふわっとしていてどこか気になる存在。あの年齢でセンター分けの黒髪ショートが似合う子はなかなかいない。忍耐力が凄まじいのだろうなと想像していて、彼女の粘り強さに今後も期待したい。

可愛い。くりくりとした瞳と全体的に何もかもサイズの小さい感じ、マジ彼女にしたい。と数々のピンチケがリア恋対象にしているのではないかと予想出来る舞ちゃん。「お天気キャスターになりたい」というキャッチフレーズの通り、突然めざましテレビのお天気お姉さんに急に抜擢されても何の違和感もない清楚派。それでいて担当しているユニット曲が「純情主義」というのが憎い。ちょっとした仕草や笑った顔がどれも狙っていない感じで、でももしかしたらすべて舞ちゃんの計算通りで、我々は舞ちゃんの手のひらの上で転がされているだけかもしれない、でも喜んで転がされるよ、ともう何でもありのメロメロになってしまう恐ろしい。


という訳で公演を見た感想というより普段からの印象も多分に入ってしまったが、やっぱり女の子って沢山いればいる程楽しいなと思う。年齢はこの子の方が上だけど期で言えばこの子の方が先輩、っていう微妙な関係性の女の子たちがごちゃまぜにされて公演という同じものを目指して創り上げていく行為に、どうしても興奮してしまう。「組閣」というシャッフルイベントが数年に1度あって、同期と築き上げた絆もあっという間にゼロに戻されて、そこからまた新たな仲間と向き合いながら公演をつくり、その傍らで自分の夢を叶えていかなければいけない。HKT48にとっては初めての「組閣」で、もう「組閣」にすっかり慣れてしまったAKB48の中堅メンバーたちとは違った新鮮さが彼女たちにもあって、まもなく今のチームでの千秋楽を迎えて、新しいチームで歩き出す。私の推している多田愛佳さんはチームKⅣのキャプテンとなる。一番最初チームBの最年少だった彼女が、チームをまとめる立場になるなんて感慨深い。SKE48から兼任者も迎えながら彼女がどんなチームを作り上げていくのか、また遠くからゆるりと観察していくのが今一番の楽しみだ。