最後にHey! Say! JUMPのライブを見たのはいつだっただろうかと自分の参戦歴(現場記録 - それは恋とか愛とかの類ではなくて)を振り返ってみたけれど、どうやら2017年12月30日に行った『Hey!Say!JUMP 10th Anniversary Tour 2017-2018』が最後だったようだ。もう7年も前である。私はこのブログを始めるよりもっと前、2008年秋〜2011年夏頃までHey! Say! JUMP担だった。終わりの時期で察しのつく方もいるかもしれないが、今はもういないメンバーのファンだった。当時自分が大学生だったこともあり、一日中Hey! Say! JUMPのことを考えている時間の余裕があり、人生の中でも一番濃いオタク活動をしていたと思う。Hey! Say! JUMPを通じて知り合った友人も多く、今も繋がっていたりする。だから今もなお、Hey! Say! JUMPを見ると、自分が最終的に帰るべき地元みたいな気持ちになる。
そんな特別な感情を抱えていたにも関わらず、しばらくライブを見ていなかったのは興味が薄くなっていたからではなく、スケジュールのすれ違いである。Hey! Say! JUMPは2016年頃から年跨ぎの東京ドーム公演をやることが多くなり、一方で私は2019年頃から年越しはカウントダウンコンサートに参加するのではなく、実家で家族と過ごすルーティンに変更したため、全くHey! Say! JUMPとスケジュールが噛み合わなくなってしまった。Hey! Say! JUMPのライブを見るにはどこかに遠征するほかなく、それもまた年末年始の多忙な時期と重なることが多く諦めることが多かった。そんなHey! Say! JUMPが今年も単独でカウントダウンコンサートを実施し、それをファミリークラブオンラインで配信してくれるという。しかもファミリークラブの会員は、たったの1,500円ぽっきりで。これは久しぶりにHey! Say! JUMPのライブを見れる絶好のチャンス!という訳で、配信期間の最終日に時間をつくり滑り込むように課金した。
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結論、Hey! Say! JUMPはネバーランドに住んでいた。ピータパンのストーリーに出てくる子どもたちがずっと子どものままでいられる楽園、あのネバーランドである。「Hey! Say! JUMPは全然変わってなかった」と言うと、彼らが現実的には年を重ねているはずなのに何も成長していないみたいに聞こえてしまうと思うが、決してそういうことではない。中高生でデビューしてそこからずっと、アイドルの可愛らしさをキープし続け、おじさん化しない。最年長はもう30代半ばに差し掛かりメンバー全員が30歳を超えたにも関わらず、全員丸ごと可愛いだなんて何事か。そんなことがあって良いのか。私が見ていた10代の頃の彼らからするともちろんアイドルとしての技術や能力は向上し成長しているのだが、自分たちが求められていることから大きく外れないように軌道を見誤らないように成長してきたのだなと思わされた。
序盤ブロックは本人たちの楽曲でパフォーマンスをしていた。11月に発売されたアルバムに入っている『eek!!』をそこで初めて見たのだが、あまりの可愛さに衝撃を受け「かわいい…なぜこんなにずっとかわいい…?」と手元のメモに残していた。
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ひと通り自分たちの人気ナンバーを歌い踊るとMCに入り、山田涼介さんが「今君たちが食べたのは前菜だから!これからだからね!」と客席を煽り始める。ここまでも十分楽しかったのだが、ここからはもっと楽しくなると自信満々の表情で仰るので期待値が爆上がる。しかしその期待値を裏切ることなく始まったのが、STARTO ENTERTAINMENTの事務所メドレーだった。これは、これは、みんなが見たかったカウントダウンコンサートのあるべき姿。嗚呼。
トップバッターは薮宏太さんと八乙女光さんによる『愛のかたまり』だった。この薮光というシンメの尊さはHey! Say! JUMP誕生以前から存在するもので、興奮した自分のメモには「夢?!?!?!?!?」と永遠に続きそうなハテナマークとビックリマークが連なっていた。これは後に山田涼介さんリクエストによるものだということが分かり、ジュニア時代にKinKi Kidsのコンサートバックにつくこともあった二人だからこその選曲ということで目頭が熱くなってしまった。それと同じくらい興奮したのが山田涼介さんと中島裕翔さんによる『青春アミーゴ』で、ジュニア時代に山下智久さんと亀梨和也さんのバックで踊っていた二人の映像が今でも鮮明に蘇る。デビューした時には中島さんがセンターで、次のシングルで山田さんセンターに入れ替わってしまい、10代の多感な時期に心に葛藤を抱えることになってしまった中島さんの話は、最近放送された『ボクらの時代』でも中島さんの口から語られていた。そんな二人が今はそれぞれに別の武器を持ち、お互いを素直にリスペクトし合える関係になった今また並んで『青春アミーゴ』を歌い踊っている姿にはグッとくるものがある。「地元じゃ負け知らず、そうだろ?」と言われると、「いやもうこの二人なら地元どころじゃない世界を敵に回しても負け知らずです」と返したくなるような、最強の戦友になった二人の姿がそこにあった。
そして事務所曲メドレーが終了後、まもなく年越しというタイミングで、高木雄也さんが先輩や後輩の曲も良いけれど、「2024年最後はJUMPの曲を歌いたい」と言っていたエピソードが明かされ、『UMP』が披露された。Hey! Say! JUMPを深く知る前、高木雄也さんは一人アイドルの毛色が違う、どちらかというとKAT-TUNっぽい雰囲気の人だと思っていたところがあったけれど、高木さんのことを知れば知るほどピュアでグループの内に対する想いがしっかりある人だということを知ってしまう。Hey! Say! JUMPにおけるベストギャップ沼。最後は自分たちの曲を歌いたいと言ったエピソードを他のメンバーからバラされても、何も恥じることなくニコニコと当たり前のようにその想いを示す高木さんを見ていると、これがHey! Say! JUMPのピュアの根幹なのではと思わされる。本人のビジュアル的にはかっこいい曲の方が似合うのに、グループのイメージに合わせてずっと可愛いをやり続けてくれている高木さん、ピュアでないと続けられなかったこともあるのではないかと、高木雄也さんにより一層思い入れてしまった。
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最後ファミリークラブ会員限定で、『SUMMARY』のパフォーマンスを見ることができた。彼らがデビューしてから数年行われていた夏のステージで、私も当時足繁く通っていたことが思い出される。東京ドームでのサークルフライングまでは実現しなかったが、センターステージの真ん中で手を繋いで輪になり、当時のフライングさながらの状況を再現されていて、一瞬にしてあの頃の夏の思い出が走馬灯のように駆け巡った。JUMPも私も歳をとっているはずなのに、そんなに遠くない過去のように思われる。特に中島さんがハーネスの付け外しをするジュニアの行動を再現したり、噴水が出るタイミングを手で再現したりと、当時の状況をそのままに作り出していて、より楽しさに拍車がかかった。彼らにとっても私にとっても大切な青春の1ページが2025年の年初に蘇ったのはとても縁起が良い。これを機にまたHey! Say! JUMPのライブを見に行きたいと思った。
ここまで書いたけれど配信期間は既に終了してしまっていてもう見ることはできない。もしかしたらこれはすべて夢だったのかもしれないと思っている。ここに書いたことがすべて現実だったということが証明されて欲しいのでぜひ円盤化を求む。そしてまたどこかのタイミングでHey! Say! JUMPとスケジュールがマッチしてライブを見に行けることを願っている。