3月からKEY TO LITメンバーのミュージカル出演や舞台出演が続いている。ツアーのないシーズンにメンバーそれぞれが個別の舞台に出演するケースはよくあることだが、大昇くん・大光くん・猪狩くん・瑞稀くんが舞台あるいはミュージカルのステージへ、嶺亜くんは個展開催へ、と全員が稼働していてすごかった2026春。嶺亜くんの個展だけはチケットが取れず行けなかったが、他4人のステージは観ることができたので記録に残しておきたい。
- 岩﨑大昇さん主演ミュージカル『ロマンティックアノニマス』@Brillia HALL
- 佐々木大光さん主演舞台『ダッドシューズ2026』@シアター1010
- 猪狩蒼弥さん出演舞台『EX THEATER ARIAKE OPENING LINEUP「AmberS -アンバース-」』@EX THEATER ARIAKE
- 井上瑞稀さん出演舞台『GYPSY』@日本青年館ホール
岩﨑大昇さん主演ミュージカル『ロマンティックアノニマス』@Brillia HALL
2010年のベルギー・フランス合作映画『Les Émotifs Anonymes』を原作にした物語で、日本初演のミュージカル。私はNetflixドラマの『匿名の恋人たち』を観ていたので物語を知っている状態で挑んだ。このドラマ『匿名の恋人たち』には、恋愛とチョコレートの組み合わせに大変ときめかせてもらっていたので、あの小栗旬さんが演っていた役を大昇くんが?!?!と観る前から期待値が上がっていた。
入場口では一口チョコレートが配布されていて、それをオープニング早々、大昇くんの合図と共にみんなで食べるという粋な演出もあった。当日ギリギリの到着になった私は2分前に着席し、もらったばかりのチョコレートを鞄のポケットに放り込んでしまっていたので、大昇くんとタイミングを合わせて食べることができなかった。数秒後にポケットからようやく出てきたチョコレートを食べられないまま手に持って鑑賞していたところ、休憩時間には体温で溶けてしまっていた。それならポケットの奥に沈んでいた方がマシだった。悔やまれる。
物語の舞台はフランス。衣装も髪型もフランス風に寄せられた大昇くんは、肌の白さも相まって違和感なくヨーロッパ人の雰囲気を纏っていた。長い手足も、整った顔立ちも、この物語を演るのにぴったりだった。それでいて「人とのコミュニケーションが苦手で内向的な青年」というキャラクターが何とも愛らしい。小栗さんが演じた主人公はもう少し年齢が上の不器用な大人という感じがしたが、大昇くんが演じた主人公はもっと若くてピュアで柔らかい雰囲気を感じた。
歌はわざわざ言及するほどでもないくらい上手い。力みすぎることもなく物語に寄り添う歌声で最後は多幸感に溢れていた。こんなに私たちの観たい大昇くんが詰まっていて良いのでしょうか?!とカーテンコールは出来る限りめいっぱいの拍手をした。
ちなみに今回ファンクラブのチケット申込に出遅れてしまい(何年オタクをやっていてもやらかしてしまう)、東宝ナビザーブにお世話になったのだが、5列目のチケットが得られてとても近くで観ることができた。東宝ナビザーブありがとう。
佐々木大光さん主演舞台『ダッドシューズ2026』@シアター1010
北千住に劇場があったなんて知らなかった。舞台が上演される劇場は大体山手線内にあることが多いので、新鮮な気持ちで北千住のシアター1010に向かった。
昨年も同作品を大光くん主演で上演していたが、大光くんのケガにより惜しくも完走がかなわなかった作品だ。私は昨年初日公演を観に行っていたものの、その頃はジュニア再編成直後で、大光くんのことはまだあまりよく知らなかった。猪狩くんと同じグループになったメンバーの一人として、ちょうど舞台が始まるタイミングだったので観に行ってみようと思って観た記憶がある。あまり大光くんのキャラクターが掴めていない状態ではあったものの、作品内のダンスシーンの重心の安定感やダイナミックさにしっかり魅了されていた。
1年振りに観た大光くんは心なしか少し余裕を纏っていたのではないかと思う。KEY TO LITでのライブツアーを乗り越えて広い会場での場数をこなし、改めて舞台に立っているような気がした。物語は観れば観るほど1年前の記憶がぼんやり思い出される。大光くん演じる若木翔は、ダンスチーム「インビジブル」の一員として、ダンサーの夢を追いかけるも、悩みも抱えている。そんな中で彼のダンスの持ち味は「ハッピーさ」にあると言及される場面がある。ここの部分が1年前大光くんのキャラクターを掴めていなかった私にはピンと来ていなかったが、今ならめちゃくちゃ大光くんにピッタリだと感じることができる。
私は大光くんのことをKEY TO LITのキーパーソンだと思っている。ということは以前にもこのブログに書いたことがあると思う。優しくてみんなが笑顔になることを常に考えていてピュアで、あなたはまさか、天使?!と思うことがよくある。常にハッピーなオーラを持っている大光くんが、役においても「ハッピーさ」を持っていて、この役を大光くんが演じる意味を感じるほかなかった。リベンジチャンスをくれた全ての人ありがとう。
そして『ダッドシューズ』は、STARTOがつくった舞台じゃないのに、トンチキ展開があって面白い。主演の大光くんの物語ではあるものの、脇役のキャラクターも個性的だったり、そのキャラクターの背景にもちゃんと強烈な物語があったり、最後人間界を離れて閻魔様が登場したりと、場面展開が激しくて面白い。それでいてタイトルの「ダッドシューズ」を回収する着地になっているので、ストーリーとして大好きだ。2回観ても新鮮に笑えた。
この作品は、とにかく大光くんと出演者の皆さんが今年は完走できてよかった…!ということに尽きると思う。ケガによる公演中止があるということを経験したからこそ、みんなが無事に走り抜けられることの奇跡を改めて感じられた。
猪狩蒼弥さん出演舞台『EX THEATER ARIAKE OPENING LINEUP「AmberS -アンバース-」』@EX THEATER ARIAKE
タイトル通りEX THEATER ARIAKEのこけら落とし公演として、上演されている『AmberS – アンバース-』。クリエイティブプロデューサー・原作・脚本は加藤シゲアキ先生、主演はなにわ男子の大橋和也さん、timeleszの寺西拓人さん。この布陣だけでSTARTO ENTERTAINMENTが如何にこの舞台を大切に考えているかが伝わってくると思うが、なんとそこに猪狩くんも出演するというのである。STARTOの伝統を愛している猪狩くんが、STARTOの新しい時代を創っていく舞台の初演に参加するなんて、こんなにめでたいことはない。事務所担である私と猪狩担である私の両方の希望が詰まった夢のような舞台だ。
この現場には必ずや行かねばならないと意気込む一方で、チケット戦争に悩まされる日々でもあった。ちなみに私はNEWSのファンクラブは加藤名義、timeleszのファンクラブは寺西名義、ジュニア情報局は猪狩名義で持っているので、それらを分散投資すればどれかは当たるのではないかと楽観的に考えていたが、あえなく全滅。その他のチャンスも出来る限り挑んだが1枚もチケットがないまま4月を迎え途方に暮れていた。しかし最後にテレ朝チケットで追加販売された注釈付き席が当選し、滑り込みで初日のチケットを手に入れた。神は存在したのだ。初日だったのでEX THEATER ARIAKEの入場口が開き初めてお客さんが入る瞬間にも立ち会え、記念のボールペンももらい、歴史的瞬間に立ち会っているという高揚感があった。
物語の中で、猪狩くんは反政府活動グループ「ユラリリス」のリーダー・オルッカを演じる。上演前にパンフレットにそのように記載されているのを読んで、ハマり役の予感がしていたが、まさに猪狩くんが演じるべき革命家的な精神を持っていて、それでいて物語を動かし盛り上げる役回りだと感じた。基本的にSTARTO出演者たちはみんなステージ上にいる時間が長く、舞台を広々と使っていたので、双眼鏡で猪狩くんを追っていると他のタレントを観る余裕がなく、全然目が足りない。
しかし寺西拓人さんには、やはり圧倒的なスキルの高さを見せてもらった気がする。歌においても演技においても、舞台の出力方法を完全に理解している人の佇まいだった。またアランという役柄の雰囲気も相まって、他のタレントと一線を画すオーラを放っていたように思う。会見やパンフレットのインタビューから、猪狩くんがそんな寺西さんから日々学んでいる様子が伺えて嬉しい。猪狩くんは先輩と一緒になる機会から様々吸収するタイプだと思うので、そのチャンスの場としてもこの舞台に猪狩くんが出られて本当に良かった。
カーテンコールには、加藤シゲアキ先生も舞台上に上がり、初日公演が無事開幕したことを喜んでいた。何度か続いたカーテンコールで、もういいよという表情のシゲアキ先生を猪狩くんが背中を押して舞台上に出している場面もあって胸がいっぱいだった。STARTOの舞台にはトンチキ展開がつきものだが、シゲアキ先生の創る物語には当たり前にそんな展開はない。筋が通っている。それでいて男同士が運命を分かち合うエモーショナル過ぎる展開もない。けれども登場人物たちそれぞれにしっかりと背景があって、お互いに影響し合って、物語の中心にあるテーマに向かっている一体感がある。「時間」という誰しも平等に与えられているもの。それを私たちは簡単にもっと欲しいと願ったりするけれど、仮に無限に時間があるとしたら、それは果たして本当に幸せなのか。ということを帰宅してからずっと考えていた。もう少し深く理解するために何度か観たかったが、チケットはもうないので次の機会に。今回の上演を終えて、その後この作品がどのように継承されていくのか、あるいは変化していくのか。それも今後楽しみだ。
井上瑞稀さん出演舞台『GYPSY』@日本青年館ホール
こうして並べてみると、今回KEY TO LITの春の舞台は、初めて行く会場ばかりだった。20年以上オタクを続けていてもまだ踏んでいない未開の地があるのだからオタクって楽しい。そして新しい場所に連れてってくれるKEY TO LITに感謝。
『GYPSY』初日を終えたXでは「瑞稀くんは一幕しか出ない」と騒がれていて、そんなこともあるんだと驚きながら会場に向かった。瑞稀くんの出演時間が短いのであれば、尚更瑞稀くんの出演シーンを見逃してはもったいない。そんな想いでいつでも双眼鏡を覗けるように手で握りしめていたが、前列のお客さんが瑞稀担ばかりで、みんな瑞稀くんが出てきた瞬間に、サッと双眼鏡を構えるので、その動きを大変参考にさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
物語は実在のストリッパーであるジプシー・ローズ・リーの回顧録を基につくられ、究極のショービジネスママ・ローズの視点で描かれている。瑞稀くんが演じるタルサは、田村芽実さん演じるルイーズの憧れの存在でありながら、その妹のジューンと駆け落ちしてしまう。なんと罪な男…!瑞稀くんの演じるタルサは、“駆け落ち”という言葉ほどの危うさを感じる男ではないが、誰もが好きになってしまうような爽やかさとショーに対する純粋な想いを抱いていて、終始目が光り輝いていた。瑞稀くんの踊るダンスは、一つ一つの仕草や動作に神経を研ぎ澄ませているかのような美しさだった。タルサのステージがもっと観たい、彼が人気になり業界を登り詰めていく物語が観たいわ…!と思っている間に一幕が終わり、それ以降二度とタルサが出てくることはなかった。タルサがステージに出てこない時間が長ければ長いほど、タルサを儚く感じ、あれはもはや幻だったのかもしれないとのぼせた感想を抱きそうになった。
本作を観たのは初めてだったが、強烈なパワーを持った母と娘の物語だと感じた。ショービジネスママであるローズの、娘を売れさせるためなら何でもやってのける行動力は凄まじいものだったが、娘がどうしたいかということには無関心で自分の想いだけで突き進んでいく様には胸が痛んだ。大竹しのぶさんはテレビで観る時はおっとりしている印象だったが、ローズを演じている間は、まさしく忙しないローズを憑依させて演じられていた。カーテンコールでぴょんぴょん跳ねている姿には、役の雰囲気との違いに驚かされた。田村芽実さんも、二幕でルイーズが駆け上がっていく様子を演じていたとき、圧倒的なオーラを放っていて、これまた一幕とのギャップに驚かされた。瑞稀くんが出ない分、二幕は物語に集中できたところがある。
カーテンコールで再び出てきた瑞稀くんは、捌ける際に大竹さんに残りなよと背中を押されてステージに取り残されそうになっていた。会場に瑞稀くんのファンが多いことを理解している大竹さんが気遣ってのことだったと思うが、丁寧にお礼をしたあと自分が最後にならないように大竹さんを立てていたのは、何とも瑞稀くんらしかった。
ということで久しぶりに文字数多めのブログになってしまったが、KEY TO LIT春の舞台祭りの感想を記せておけて良かった。こうして書いてみると、やっぱり嶺亜くんの個展に足を運べなかったことが何とも悔やまれるが、行けなかった代わりにファミクラストアでグッズは購入した。夏にはKEY TO LITのツアーが始まるが、その前に続々とメンバーのCM起用が発表されたり、ずっと良い追い風が吹いているなと感じている。そうだ、去年のツアー『WAKE UP THE FOOL』の円盤も先週発売されたばかりで、話題に事欠かない。追いかけるものがいっぱいで時間が足りない。あー、やっぱり時間無限に欲しい。