『20th Century Live tour 2024〜地球をとびだそう!〜 最終公演(本編) 限定配信』

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7/21-22の2日間限定で配信されていた20th Centuryのライブがとてもとても良かったので感想を記録しておきたい。この公演私も見に行きたいと思って実はプレイガイドチャレンジしていたが、全然歯が立たないまま惨敗して諦めていた。何で見たかったのかというと、井ノ原快彦さんの信頼度がこの数年の騒動で私の中で更に上がっていたことと、STARTO ENTERTAINMENTの役員(CMO)をやりつつ、プレイヤーとしてもステージに立ち続けるって一体どういうことなの?井ノ原さんが示したいことって一体何なの?ということにものすごく興味があって、もちろん坂本さん長野さんが50代を迎えてもなおステージに立ち続けることの価値を感じたいという思いもあった。

今の20th Century見ておかないとという使命感を感じていたところ、2日間限定でYoutubeで配信されることが決まったのだった。しかもこの配信される公演は『20th Century Live tour 2024〜地球をとびだそう!』の最終公演だそうで、最終公演というのはつまり7/19(金)18時公演の映像。えっ、たった中1日で映像公開されちゃうんですか。今まで半年くらいかけて円盤が発売されるのを待ちわびていたのに、驚異のスピード感!と古のオタクは感じてしまうような仕事の早さ。これがCMOのいるグループのマーケティング力の結果なのか分からないけれど、事務所の年長グループが先陣切ってこういったチャレンジに踏み出してくれるのは、事務所の体質の古さが改善されている印として受け取って良い気がしている。

そしてまたこの上級者アイドルの作るステージがとんでもなく良かった。歌声だけで聴かせる最高のオープニングに始まり、ハートフルなMC、喫茶二十世紀(20th Centuryが手がける喫茶店)をモチーフにしたステージ、いくつになってもリスペクトな少年隊メドレー、急に始まるギャラクシーソニック(宇宙ライブ)本格寸劇(トンチキ)、宇宙にきたという前提で行われるギャラソニ本番。見ていない人には一体何のこっちゃと思われるかもしれないが、トニセンの3人が卓越したパフォーマンスを見せつつ全力で青春を駆け抜け、最後に宇宙ライブを行うという構成になっている。

一番驚いたことは上級者アイドルは上級になればなるほど自分たちの曲だけでライブをするものだと思っていたけれど、その固定概念を覆し50代になっても先輩である少年隊の曲でメドレーをやり、少年隊への憧れを嬉しそうに語り、少年隊の曲だけでやる「少年隊リスペクト」というライブをやりたいと話していたことである。もう十分自分たちが憧れられる側になってきたはずなのに、まだ20th Centuryの皆さんは自分たちのロールモデルとして少年隊を捉えていて、踊るときには先輩それぞれの細かい仕草まで再現していると語っている姿は、ずっと青春を駆け抜けている少年のようだった。50代のアイドルに少年っぽさを感じるとは思ってもみなかった。新しい感情。

ちょっと被る内容もあるけれど見た直後の感想ポストも貼っておく。

女性アイドルに比べると男性アイドルは寿命が長いと言われていたけれど、昨今はアイドルのキャリア転換や早期リタイアも増えてきて、アイドルも私たち一般社会人と同じように自分でキャリアを選択して生きていく時代になってきた。それは社会が終身雇用でなくなってきたことと同じでアイドルという一職業も同様の流れになるのは自然なことである。一方でファン側がアイドルに永遠性を求めてしまう心理がそれに追いついているかというとそこはまた見え方が別で、やはり自分の好きな自分の信じるアイドルにはいつまでも同じ形でいて欲しいと永遠を願ってしまうものである。そんな中で20th Centuryが続けていく姿勢を見せてくれていることは私たちにとっては朗報で、しかも事務所のCMOが先陣きってその背中を見せてくれているということは私たちにとってこの上ない朗報だなと思った。20th Century自身がそんなことを背負っているつもりではないかもしれないけれど、このライブから私はそういうことを受け取った、ということを記録としてここに記しておきたい。