まさかの1週間半ぶりのアンケート芸人。こんなにハイペースでアンケートをやる事になるとは思っていなかったけど、データに触れるのが楽しくってたまらないので、欲望に正直にまたアンケート芸人活動を始めてしまった。
今回は以前から気になっていた「ジャニヲタ誕生のルーツ」に迫る。ジャニヲタは、いつ、どうやって、どこのグループから誕生しているのか。人気のあるグループ、というのはCDの売上やコンサートのチケットの倍率等から何となく読み取れるが、そのグループのファンが元々他のグループのファンから降りて来た者が多いのか、新規ジャニヲタを多く抱えているのか、というところまでは読み取るのは難しい。では視点を変えて、今ここに存在するジャニヲタたちは一体、いつ、何処のグループのファンとして誕生したのか、また一般人だった人をジャニヲタに引きずり込む引力を持つグループはどこのグループなのか、そんな事が知りたくなって今回のアンケートを実施した。またしても私の興味でしかない。ジャニーズ事務所とは全く無関係だが、ジャニーズ事務所ですらも持っていないかもしれないデータを今からここで皆さんに披露する。先に、今回もアンケートの回答にご協力を頂きました皆様、誠にありがとうございました。前回の倍の回答が集まり、とても充実した集計が出来ました。
【アンケート概要】
実施期間:2015年5月21日15:24~5月22日8:27(約17時間)
回答者数:10,175人
実施方法:Googleにてフォームを作成し、Twitter:@hraomにて投稿【アンケート】「ジャニヲタのルーツを探るアンケート」あなたは、いつ、誰から、どうやって、ジャニヲタになりましたか?http://t.co/1kxWMs5SSv 度々ジャニヲタアンケート芸人が失礼します。お時間あり余っているという方いらっしゃいましたらご回答ください。
— あやや (@hraom) 2015, 5月 21
質問内容(全て選択式)
①あなたがジャニヲタになったのはいつですか?
②あなたは何歳の時、ジャニヲタになりましたか?
③あなたがジャニヲタとして初めて好きになったグループ(もしくは個人)を教えて下さい。
※好きになったタレントが当時はジャニーズJr.だったが、後々デビューしたという場合は、現在所属のグループ名を選択して下さい。(例)2005年にジャニーズJr.時代の薮宏太くんを見てジャニヲタになった方→Hey!Say!JUMPを選択
④あなたがジャニーズを好きになるきっかけは何でしたか?(複数回答可)
※「ジャニヲタの定義は何ですか?」「何処からがジャニヲタですか?」「テレビを見ているだけの茶の間時代はジャニヲタに入りますか?」という類の質問が回答募集中にも締切後にもいくつか届いたが、ジャニヲタの定義をこちらで決めてしまうとそれはまた主旨とは別の学級会が行われそうだったので、今回はジャニヲタの定義は自己判断に委ねて回答頂いている。その為、質問事項を照らし合わせて集計を行った際に多少の矛盾が生じている回答もあるが、今回は修正する事なく全ての回答を有効回答としている。
今のジャニヲタが最も多く誕生したのは2005年、半数のジャニヲタが10年選手
「①あなたがジャニヲタになったのはいつですか?」回答結果
私個人の予想としては、このアンケートに参加してくれるような今のジャニヲタは、この5年くらいでジャニヲタになった人が多いのではないかと漠然と考えていたが、一番多いのはちょうど10年前の「2005年」だった。次点の2007年と比較しても261人を引き離して断トツ1位の「2005年」。2005年とは一体何があった年だっただろうか。こちらは後でグループ別表を見れば「なるほど」と思える結果になっているので、後々紹介する。それにしても1980年以前からジャニヲタの皆様は、もう35年以上ジャニヲタを続けている訳で、そんな方が102人もいるのが凄い。記憶や記録も我々とは比にならないデータをお持ちではないかと思うので、機会があれば大先輩方にインタビューしてみたい。そしてそこまでではないにせよ、2005年以前に誕生した10年選手のジャニヲタも全体の約半数。ここには勿論卒業してしまった人の声は乗っかっていない訳だけれども、それでもジャニーズにもう何年も惹かれ続けている人が割合としてこんなに沢山居る事に感動した。
10代前半でジャニヲタに目覚めた人が4割強
「②あなたは何歳の時、ジャニヲタになりましたか?」回答結果
「でしょうな!」という想像通りの結果となった年齢を問うた質問。やはり10代でジャニヲタに目覚めた人が6割を占めている。中には「5歳以下」という強者が242人も居るが、自我が確立する前からジャニヲタという自我だけは確立していたと考えると凄い。恐らく母親や上姉妹の影響を受けたサラブレッドジャニヲタかと思われる。その一方で40歳を超えてからジャニヲタに目覚める人も居るのだから、人生何が起こるか分からない。自分の子供の子育てが終わった途端、ジャニヲタになったという方も居たりするのだろうか。ジャニヲタはいつからだって始められる!と迷っている人の背中を押すデータとなれば。
テレビの影響力はやっぱり絶大!!ジャニヲタがジャニヲタを生んでいる?!
「④あなたがジャニーズを好きになるきっかけは何でしたか?(複数回答可)」回答結果
圧倒的なテレビの影響力!!!かくいう私もテレビを見てジャニーズを好きになっている。「テレビ」と一口に言っても種類は様々かと思い、今回「ドラマ」「音楽番組」「バラエティ」の3つに分類したが、私個人としては「音楽番組」を見てハマるパターンが多いかと考えていたが、「ドラマ」が最有力テレビだった。音楽番組は、自分が見たい人が出ていないと見ないけど、ドラマは他の出演者やストーリーに惹かれて見た一般人がそのままコロッとジャニーズに落ちてしまうという構図だろうか。けれどもその場合「役」と「本人」の違いに気づいてしまって熱が冷めるパターン等もあると思うが、それでも「ドラマ」の影響力が一番大きい事を考えると、人気者になる為にはやっぱり「主演ドラマ」をやるしかないと意気込んでしまう。そしてテレビ3種の次点が「友人・知人の影響」というのがまた面白い。ジャニヲタがジャニヲタを生んでいたのか…!けれども確かに私も友人を引きずり込もうとした事があるので身に覚えがある。ジャニヲタは皆様の新規参入を心よりお待ちしております。
で、結局、いつ、どのグループが、ジャニヲタを大量生産したの?
はい、お待たせしました、ここからが本題。ウォーミングアップ終了。まずは皆さんが最も気になっているであろう「③あなたがジャニヲタとして初めて好きになったグループ(もしくは個人)を教えて下さい。」の回答結果から。
圧倒的嵐。今のジャニヲタの2割は嵐が作り上げたのだ。これは私個人の予想通りだった。アンケートの回答が集まってくる過程を見守っていたが、この嵐の回答率はずっと同じ様に推移していた。一方、次点はKAT-TUNだったが、回答数が3000人程度集まっていた時は、Hey!Say!JUMPが2位につけていて、個人的には予想と違っていたのでとても驚いていた。しかしその後母数が大きくなっていくに連れて、4~5番手に居たKAT-TUNが嵐の次につけてゴールイン。納得の1位と2位だった。この2組が大量のジャニヲタ新規を生み出した時代が確かにあったと思う。じゃあそれは実際にどの時期だったのか、「ジャニヲタになった年」と「初めて好きになったグループ」を表にしてまとめたものがこちら。
PC閲覧推奨(PCで見ても字が小さくて申し訳ない)。画像データが欲しい方いらっしゃればこちらからダウンロードできます。http://xfs.jp/GziCo(保存期間は7日間)
縦軸が西暦、横軸がグループ名。赤文字がそのグループの最大値(=一番新規ファンになった人が多かった年の人数)、背景色黄色部分はデビュー後、背景色グレー部分はそのグループのメンバーがまだ誰も入所していなかった時期、よって背景色白部分はグループの中で1番早い人が入所してからデビューまで(=ジャニーズJr.時代)となっている。忍者以前は入所時期の明確な資料が見つからなかったのでグレー部分を作っていないがお許し頂きたい。気になった点を書き出してみよう。
- Before SMAPは大体がデビュー年に最大値を迎えているが、SMAPは4年~5年後に最大値を迎えている。そしてAfter SMAPもTOKIO・KinKi Kids・Hey!Say!JUMPはデビュー年に最大値を迎えているが、他はばらけている。
- After SMAPでデビューより前に最大値を迎えているのは、タッキー&翼とKAT-TUNの2組。この2組はデビュー後よりもジャニーズJr.時代に最も新規ジャニヲタを生み出していた事になる。
- 最もジャニヲタが生まれた人数の多かった「2005年」は、NEWS(山下智久も含む)・関ジャニ∞・KAT-TUNの3組(You&J)が、それぞれの最大値を迎えている時期で、3組のピークが重なった事で、「2005年」が突出して新規ジャニヲタの数が多かったという事が読み取れる。
- また「2005年」×「KAT-TUN」の「611人」が表中では一番多い。その爆発的な数値にアンケートの組織票を疑った程だったが、そのような疑わしい回答は見つからず、恐らく時代背景的にもこの数値に間違いはないと思われる。
- 今回のアンケートで最も多くのジャニヲタを生み出している事が分かった「嵐」は、大体のグループがデビュー直後~数年で最大値を迎えている中で、2007年~2009年が特別多く、デビューから10年後に最大値を迎えている。
- 2013年に最大値を迎えるという特殊な動きが見られるV6だが、恐らくこれは新規V6ファンである私のアカウントで発信したアンケートである為、同じ頃に新規ジャニヲタになった方からの回答が多かったという偏りが生じていると思われる。そのバイアスを除いたとしたらどれだけの数値が残ったのかが気になるところだが、V6に関してはデータを読み込む際にその点を留意して頂きたい。
では、これを世代別に分けてもう少し詳しく見てみよう。
Before SMAP(田原俊彦、近藤真彦、シブがき隊、少年隊、光GENJI、男闘呼組、忍者)
1988年生まれの私はこの時期をほとんど知らないので、この数値を見てもあまりピンと来ないが、この1987年に鋭く尖った山を見ると「光GENJIの人気は凄かった」と言っていたSMAP中居さんの言葉を思い出す。
SMAP+J-FRIENDS(TOKIO、V6、KInKi Kids)
「1995年」に全体的に山をつくっているのを見ると、その10年後の「2005年」にYOU&J(NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN)が同じように3組揃って山を作る為、新規ジャニヲタが大量生産される周期は大体10年周期で、その時は何組かのグループが相乗効果で一緒になって売れるという法則があるかもしれないし、ないかもしれない。そしてその法則があるとすれば、ちょうど今年「2015年」はそれにあたる年で、今回はHey!Say!JUMP以下のグループがまとまって新規ジャニヲタを作る事になるかもしれない。
嵐、タッキー&翼
世代でまとめるとどうしてもこの2組が、J-FRIENDとYou&Jの狭間世代になってしまうが、デビューしてから10年後に最大値を迎える嵐と、ジャニーズJr.時代に最大値を迎えていたタッキー&翼の2組の対照的なグラフを並べてみるのは面白い。嵐はここ数年も新規ジャニヲタを大量生産しているのではないかと疑っていたが、ここ数年はデビュー年くらいのペースに落ち着いて着ている事が分かる。大きな山を作り始めた2007年は、シングルで言えば「Love so sweet」が発売された頃、「花より男子」第2シリーズが放送されていた頃にあたる。
YOU&J(NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN)
やはりアンケートの組織票を疑っただけあってKAT-TUNの爆発的な山は凄い。これでデビューの前の年というのだから凄い。2005年と言えば亀梨和也さんと赤西仁さんが「ごくせん」の第2シリーズに出演していた頃で、「ごくせん出のKAT-TUN担は一生新規」という言葉が生まれたりもした。NEWSと関ジャニ∞は2008年頃まで似たような動きをしていたが、2009年頃から少し関ジャニ∞が上を行くようになる。但し今回のアンケート、「NEWS」「関ジャニ∞」と「山下智久」「内博貴」を分けて集計している為、「NEWS」の数値はNEWS在籍時の山下智久さんと内博貴さんの数値は含まれていない、また「関ジャニ∞」在籍時の内博貴さんの数値も含まれていない点をご留意頂きたい。
Hey!Say!JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWEST
個人的にHey!Say!JUMPがデビュー年にこんなに大量の新規ジャニヲタを増やしたイメージがなかったのでびっくりしたが、デビューしたのは2007年の秋なのでそれまでにジャニーズJr.時代の彼らについた新規ジャニヲタが多かったのかもしれないなと思う。逆にKis-My-Ft2はデビュー1年目~2年目で新規ジャニヲタを獲得した印象があったので、3年目~4年目の方が多かったという結果が出てこちらも少し驚いている。他のグループはまだまだこれからが本番という感じで、この次世代組の中で今後どのグループが抜きでていくのかも気になるところである。
山下智久、生田斗真、内博貴、中山優馬
You&Jと同じく「2005年」に大きな山をつくる山下智久さんは、この当時KAT-TUNの亀梨和也さんと一緒にドラマ「野ブタ。をプロデビュース」に出演し、そのまま二人で「修二と彰」というユニットを組み「青春アミーゴ」でミリオンセラーを達成した年にあたる。生田斗真さんが大きな山をつくっている2007年は、ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」に出演した年にあたる。やはりドラマの影響が強そうだということが分かる。
という訳で、ジャニヲタ1万人の誕生ルーツから、新規ジャニヲタを生み出したグループとその時期を導き出した。結果より、2007年~2009年頃の嵐と、2005年のKAT-TUNが最も多くジャニヲタを生み出したということが分かった。私も全時代の全事情を知る訳ではない為、自分の体感として分かる部分を中心に照らし合わせて書いた部分が多いが、各グループの歴史を知るファンだからこそ解説出来るグラフの推移もあると思われる為、是非データ好きの方々はお好きにブログで分析して欲しい。その際はこの記事を貼り付けて頂くかTwitterのリプライで通知頂ければ、よだれを垂らしながら私が読みに行きます。
今回も1万人という沢山の方にアンケートの回答にご協力頂きまして、本当にありがとうございました。今後もまた興味の赴くままにお願いすることがあるかと思われますので、どうぞ宜しくお願い致します。