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<4>10年以上ジャニヲタの私が洗脳努力を続けても一切揺らぐことのなかった幼馴染みが、20代半ばにしてKis-My-Ft2を通して突然ジャニヲタになってしまった問題

Kis-My-Ft2

玉森裕太小雪似美女と合鍵通い合い♡」

その時は突如としてやって来た。Kis-My-Ft2玉森裕太くんのファンになると決意を固めた夜から、一週間も経たない内に幼なじみに“スキャンダル”という試練が振りかかった。玉森さんと一般女性の熱愛が週刊女性によって報じられた。正直私個人としては週刊誌ネタを取り上げてブログを書くのは野暮でセンスが無いなと感じるのだが、今回幼なじみがジャニヲタとして進んでいく過程で見過ごすことは出来ない出来事になったので、敢えて取り上げている。スキャンダルについての私個人の見解は後ほど語るので、まぁとりあえず幼なじみの反応から書き記そう。

その日彼女は妙にソワソワしていた。LINEだと双方のコミュニケーションになってお互いタイミングに気を遣うことになるだろうから、一方的にキスマイへの愛を吐き出しておけるTwitterを始めなさい、と半ば強引に手ほどきしてキスマイ用のTwitterアカウントを持たせた訳だが、鍵を付けたそのアカウントの中で彼女は非常にソワソワ落ち着きがなかった。鍵を付けているので敢えて遠まわしな言い方をする必要がないにも関わらず、やたら遠回りをして言葉を使っている様子で、結局何の話題をしているのか私にはよく分からなかった。
私はと言えば、スキャンダルに対する積極的な興味が無い上に、そういった情報も基本的には受信しないような環境を整えているので、玉森さんに熱愛報道が出ていることも全く知らなかった。ゆえに彼女に落ち着きがない要因も分からず無頓着に話しかけてしまった。

「一体全体どうした(笑)」
「この感情の消化の仕方が分からない、あのネタはもう見たくない」
「あのネタってどのネタ(笑)」
「熱愛です」
「熱愛って誰の(笑)」
「えっ、玉森くんだよ!!!!」
「!!!!!!!!!」

(笑)を連発している場合ではなかった。ここで私はようやく「玉森裕太 熱愛」で検索をかけることになる。そしてコンビニに行って週刊女性も立ち読みした。そこにはハイセンスな柄服を着た一般女性と玉森裕太さんの並んだ写真。舞台で忙しいにも関わらず充実した生活を送っている様子の玉森さん。玉ちゃーーーーーーーーーーーーーん!!!!!コンビニで大声を出しながら週刊女性をぐしゃっとやりたい気持ちを抑えながらその日は帰宅した。

翌々日、仲間内でご飯を食べる用事があったので、その前に彼女と二人でお茶をした。今回の一件で非常に感情を揺さぶられたらしい彼女は心なしか弱っていた。しかしその揺さぶられた感情の種類は、彼女が玉森さんに恋をしていた為のショックではない。それではなく、プライベートを週刊誌に報じられ、それに対してファン同士で飛び交っている様々な意見を見て疲弊してした様子だった。目に入れても痛くない玉森さんに、孫のように心の中で可愛がっている玉森さんに、言葉の槍が突き付けられる様子を見て、感受性豊かな彼女は自らが盾になった気持ちで傷ついていたのである。「ジャニーズ事務所はこういうの力ずくで揉み消してくれないの」という彼女の願いのこもった疑問を投げかけられるが、基本的にはジャニーズは恋愛禁止を唱っていない為、タレントの自己責任であり、それでも我々の目に見えないところで色んなものが動いている場合もあるのでしょう、という非常に曖昧な回答しか出来なかった。

とにかく今回様々な意見を目にして疲弊してしまったらしい彼女には、「情報は自分で選択するんだよ」というもはやスキャンダルとかアイドルとか全く関係のない、インターネット社会を生き抜くためのアドバイスを提示して一件落着した。


“何故アイドルのスキャンダルに心を揺さぶられるのか”
玉森さんの週刊女性を読んで、私自身は玉森さんのファンではないはずなのに、「玉ちゃーーーーーーーーーーーーーん!!!!」とコンビニで大声を出しながら週刊女性をぐしゃっとやりたい気持ちに駆られたのは事実である。それは何故か。私が玉森さんに恋をしているから、いいえ違う。幼なじみと同じくそれに対するファンの論争を読んだから、いいえ興味が無いので読んでいない。正解は、“単純な無知の嫉妬”である。例えば、高校の同級生(女)が結婚することになりました、相手は大学時代から6年間付き合っていた彼です!と紹介されたとしよう。私は彼女と高校時代とても仲が良く、もう相手のことで知らないことはないというくらい彼女のことを知っていて、そのデータは時が経過したとしてもきっと同じように保たれているのだと思い込んでいる。そこに私が全くデータを持ち合わせていない相手が突如として現れ、彼女と結婚するというのである。私が大学時代の彼女のことを知らないのは当たり前であるが、私の知らないところで愛を育んでいたことに対して酷く嫉妬するのである。私の知らない間に、と心は揺さぶられるのである。要するに、厄介な奴なのである。しかしこれはアイドルとアイドルファンにも適用されていると感じる。我々アイドルファンはアイドルたちのことをとても良く知っていて、出来る限りの情報を得て好きなタレントを応援している。我々に見せている面のみであれば、大抵のことは知っていると思い込んでしまっている。そこに今まで隠されて来た“プライベート”という側面を見せつけられると、私の知らない間に、と心穏やかではなくなる。これが本気でアイドルに恋をしている訳ではないのに、スキャンダルに心を揺さぶられる人たちの心の仕組みなのではないかと、私個人は感じている。けれども実際アイドルは、擬似恋愛の対象とされる生き物なので、恋愛スキャンダルに対してはやはりアイドルとファンの間で何らかの軋轢が生じやすいものである。それはファンが若ければ余計に生まれやすい。スキャンダルを機に担降りする(好きなタレントを変える)なんて話も珍しくはない。その一方で恋愛スキャンダルが報道されたことをお祭り騒ぎにする風潮もあれば、微笑ましく見守る風潮もあったりするので、タレントやそのファンの性質によっても反応は異なってくるようにも感じる。ちなみに私個人としては、最優先に取り入れていきたい情報が、「ジャニーズ事務所を介した情報」である限り、週刊誌が報じるスキャンダルを信用して取り入れる優先順位はかなり後ろの方になる。「ジャニーズ事務所を介した情報」をインプットするだけでも毎日時間が足りないので、それ以外の情報を真剣に受け止めている暇がないというのが個人的なスタンスである。けれども2年半前には週刊誌の報道によって、一番好きなタレントがこの業界の還らぬ人となって絶望に打ちひしがれた経験があるので、週刊誌を読んで心が震えるのは、やっぱりその当時に感じた怒りや悲しみも含まれているかもしれない。世の中には知らなくてもいいことと、知らなければならないことがあるが、前者にあまり振り回されないように耐性を整えておくことも大事かもしれない。


<次回は楽しい記事を書きたいので、つづく>