私が選ぶ2014年岡田准一さん出演CMランキングベスト10

まだ12月も初旬だがもうこれ以上岡田准一さんの今年のCM本数が増えない事を見越して「私が選ぶ2014年岡田准一さん出演CMランキングベスト10」を唐突に発表したいと思う。もしこれ以降に増えた場合は追記するかもしくは来年のランキング候補に入れるということで私ルールで進めさせて頂く。確か去年もNOLTYのCMが最後だったと記憶しているのでNOLTYのCMが既にリリースされている今年はもうこれ以上増えないと踏みたい。いや増えることは大変喜ばしいのだが。

さて、2014年岡田准一さんは驚く程多くのCMに出演した。その数、企業数にして8社(個人ではジャニーズトップ)、タイトルにして24本。大河ドラマに1年間身を捧げていた関係上、長期的な仕事が出来ない為に拘束時間の短いCM仕事を沢山取ったのではという説もあれば、映画「永遠の0」や大河ドラマ「軍師 官兵衛」での活躍が評価された結果世間でのイメージアップに繋がりCM仕事が増えたという説もあり、何にせよ昨年と比較して大幅にCM仕事を拡大している。1人のタレントを応援していてここまで豊富に1年間CM作品が揃う事もなかなかないので、今回はその中から私の独断と偏見で好きだったCMベスト10を発表しようと思う。ちなみに評価基準は「私の好み」によるものである為、CMが本来果たさなければならない「企業もしくは商品の宣伝」という役割を果たしているかどうかはまた別の話とさせて頂く。

岡田准一さん2014年出演作品一覧(全24タイトル)
※URLを貼り付けしているものは企業HPに飛ぶとCMを見る事が出来る。貼り付けのないものについては既に企業HPから閲覧不可となっている。

・サッポロ 麦とホップ The gold「ティザー篇」(2014年1月~)
・サッポロ 麦とホップ The gold「リニューアル篇」(2014年2月~)
明治ブルガリアヨーグルト「あらたなはじまり篇」(2014年2月~)
http://www.meijibulgariayogurt.com/cm/#cm-newbeginning
日本生命 みらいのカタチ 20's「自分問答 2014篇」(2014年3月~)
http://nissay-mirai.jp/cm/movie05.html
・サッポロ 麦とホップ The gold「通年篇」(2014年3月~)
http://www.sapporobeer.jp/cm/mugitohop/index.html#section2
明治ブルガリアヨーグルト「躍動篇」(2014年4月~)
http://www.meijibulgariayogurt.com/cm/#cm-throb
京阪電鉄 ひらかたパーク「超ひらパー兄さん 園長就任篇」(2014年4月~)
http://www.hirakatapark.co.jp/hirapar_niisan/
京阪電鉄 ひらかたパーク「目隠しライド篇」(2014年4月~)
http://www.hirakatapark.co.jp/hirapar_niisan/mission01/
・candycrush「ボートレイト篇」(2014年4月~)
http://jp.candycrushsaga.com/
・candycrush「講堂篇」(2014年4月~)
http://jp.candycrushsaga.com/
・candycrush「レストルーム篇」(2014年4月~)
http://jp.candycrushsaga.com/
大塚製薬 UL・OS「ウルオスライフ始まる篇」(2014年5月~)
http://www.otsuka.co.jp/ulos/cm/
・サッポロ 麦とホップ The gold「輝く花火篇」(2014年6月~)
京阪電鉄 ひらかたパーク「雨篇」(2014年7月~)
大塚製薬 UL・OS「俺たちの冷やしウルオス篇」(2014年7月~)
http://www.otsuka.co.jp/ulos/cm/
・candycrush「TAXI篇」(2014年8月~)
http://jp.candycrushsaga.com/
・candycrush「上京篇」(2014年8月~)
http://jp.candycrushsaga.com/
・サッポロ 麦とホップ The gold「みんな輝く篇」(2014年9月~)
http://www.sapporobeer.jp/cm/mugitohop/index.html#section1
デンターシステマ「歯周ポケットマン篇」(2014年10月~)
http://systema.lion.co.jp/cm/
京阪電鉄 ひらかたパーク「ふたたび目隠しライド篇」(2014年10月~)
http://www.hirakatapark.co.jp/hirapar_niisan/mission01/
大塚製薬 UL・OS「お疲れ顔にピュッ篇」(2014年10月~)
http://www.otsuka.co.jp/ulos/cm/
・NOLTY 2015(2014年11月~)
http://nolty.jp/gallery/index.html
京阪電鉄 ひらかたパーク「妖精の羽篇」(2014年11月~)
http://www.hirakatapark.co.jp/hirapar_niisan/mission04/
日本生命 みらいのカタチ 20's「熱い岡田先輩篇」(2014年12月~)
http://nissay-mirai.jp/cm/movie12.html

では、この中から「私が選ぶ2014年岡田准一さん出演CMランキングベスト10」を発表する。

「皆さん、歯周病の末期、最期の姿です」という岡田さんの台詞とおどろどおろしい音楽が流れ不穏な雰囲気から始まるこのCM。不安な表情を浮かべた歯のキャラクターが登場し、自分の歯周ポケットの汚れを見て落ち込むのだが、そのキャラクターの肩を叩きながら「大丈夫」とかける岡田さんの声が妙にセクシーで聞き惚れてしまった。全然歯周の話と関係ないところに着目してしまってすまないが、この「だいじょうぶ」という発音の息の抜け方がたまらなく良い。先程までナレーション的に声を出していたのが突然演技に切り替わった瞬間。また最後に歯周病の治ったキャラクターに「よかった」と言いながら抱きついた時の声も空気が抜けていて優しい。

  • 第9位 candycrush「ボートレイト篇」

30秒バージョンを見てもらえばこのCMの尺の無駄遣い感(褒めてる)が一番よく分かると思うのだが、画面に映し出された岡田さんの美しい顔面はそのままに10秒間何も言葉を発さない状態が続く。背後に登場した遠藤憲一さんが「お前、縞々のキャンディー持ってるか?」と岡田さんに問いかけることでやっと沈黙が破られるのだが、10秒間もこの真剣で美しい顔面を映しておいて、する会話がそれかよと視聴者がずっこけるのを狙っているのだと思うが、最初の10秒間では全く何のCMだか分からない、そのドキドキ感が煽られて気に入っている。

ひらパーのCMは毎度関西ノリの笑いの要素が強くて新しい広告が出来上がる度に注目を集めているが、その世界に一見ストイックで真面目なイメージの強い岡田さんが入り込み、笑いに貪欲な姿を見せてくれるそのギャップが面白いなと思って楽しみにしている。「目隠しライド」というのは岡田さんの目の写真が印刷されたアイマスクが園内で販売されていて、それを付けて絶叫マシーンに乗ることである。そのアイマスクを見た岡田さんが「そんなに顔濃くないやろ、ほら」と自分で付けてみた後に「濃かったーーー」と叫びながらマシーンから落ちていくというのがこのCMの内容。「ほら」の時に迫力があり過ぎる表情は必見。

麦とホップ The gold」シリーズの第一弾として放送されたのがこのCM。「麦とホップ」を飲んだ後の「アーッ」という気持ちよさそうな声を、共演の浅野忠信さんと競い合うようにして順番に繰り出していくのだが、こちらも上述のひらパーのCMに匹敵するくらい表情に迫力がある。最初は、ちょっと大げさな「アーッ」、2回目は何か獲物をとらえそうな男らしい表情で手を付けながらの「アーッ」、そして3回目はウィンク付きの「アーッ」。発泡酒を飲みながらウィンク!!!と最初こそお腹を抱えて笑っていたが、やがてウィンクそのものの破壊力に気づき、このCMを見た後は大抵石になる。

この24タイトルの中で最も王道の爽やかさや清潔感が保たれていたのではないかと思われるこのCM。海辺の小さな家から岡田さんはヨーグルトを食べながら外を眺め、その視線の先にはやはりヨーグルトを食べながら砂浜で遊んでいる女性。日常でヨーグルト食べながらそんなことしないのに、そんなことは気にならない妙な説得力を持って世界が成り立っている。白いシャツを着てゆったり目のジーンズを履いた岡田さんが太陽の下でヨーグルトを食べている、それだけで視覚的に満足しているからかもしれない。

  • 第5位 日本生命 みらいのカタチ 20's「自分問答 2014篇」

恐らくこのCMが一番放送回数が多く以前からの続編シリーズである為に、お茶の間の認識率が一番高いのではないかと思うのだが、20代~50代の岡田さんがリビングのテーブルに座り保険のことについて話し合うあのCMである。この2014年篇ではそこに60代の岡田さんが出てきて孫が生まれることを伝え、80代の岡田さんも出てきてひ孫も生まれることを伝える。それを聞いた20代の岡田さんが「頑張らないとな」と奮起するという内容なのだが、この時間を飛び越えて同じ人間が集まり話し合いをするという前提自体が面白いし、見渡す限り岡田さんしかいない世界も最高である。

  • 第4位 大塚製薬 UL・OS「お疲れ顔にピュッ篇」

「貴さんにピュッ」「岡田くんにピュッ」じわじわくる可愛さだった。遠藤憲一さんや浅野忠信さん等年上の男性俳優とタッグを組むCMをこれまでに紹介してきたが、同じように年上の男性ではあるがとんねるず石橋貴明さんとの共演はまた全然違う雰囲気となる。お互いに疲れ顔になっていることに気づいた二人が「こんな」「時は」「ピュッ」「ピュッ」と目を合わせながらウルオスの売り場に直行する。そこで「貴さんにピュッ」「岡田くんにピュッ」と売り場にしゃがみ込んでお互いにウルオスをかけ合う真似事をして遊び始めるのだが、この「ピュッ」という音のポップさも相まって良い歳をした男性二人がじゃれ合うとても可愛らしい作品になっている。

第7位の「ティザー篇」の後に放送された「麦とホップ The gold」シリーズ第3弾となる「輝く花火篇」。花火大会に浴衣姿で参加し、そこで線香花火をしようという浅野忠信さんに「地味じゃないですかこれ」と岡田さんが突っ込み、ひと悶着揉める内容になっている。「浴衣姿で線香花火」という姿が滅多に見れないものである為にこの高順位につけた。あとは4位で「じゃれ合う男性二人」の可愛らしさを見出したが、ここでは「揉める男性二人」も良いということを実感した。

  • 第2位 日本生命 みらいのカタチ 20's「熱い岡田先輩篇」

まだ放送開始から5日も経過していないほやほやのこのCM。ずっと年上男性との共演が続いていたが、ここに来て事務所の後輩Hey!Say!JUMP中島裕翔くんとの共演機会が巡ってきた。内容はタイトル通り、後輩である中島さんに対して「若い内から自分に保険かけてんじゃねぇぞ」と岡田さんが本気の説教を試みたかと思えば、テロップで「そんな岡田先輩も若いうちから生命保険には入っています」と表示されるユニークな作品。グループの枠を越えてCMで先輩後輩の共演が見られる機会があまりないという希少性と、そこに組み込まれたのが岡田さんと同じように俳優業で今後活躍を見せてくれそうな中島さんであったという嬉しさを含めて第2位にこのCMを持って来た。

  • 第1位 NOLTY 2015

こちらも放送開始からまだ日が浅く実際に放送されているのには出くわしたことはないのだが、公式HPでこのCMを見た時に、短い時間で情報を詰め込むCM映像というよりも、ここから物語が広がっていきそうな舞台や映画的な作品だと思い、1回見ただけで深く惚れてしまった。というのも、岡田さんが夜の道を歩きながら、THE BLUE HEARTS の「TRAIN-TRAIN」という曲の歌詞である「世界中に定められた どんな記念日なんかより あなたが生きている今日は どんなにすばらしいだろう 世界中に建てられてる どんな記念碑なんかより あなたが生きている今日は どんなに意味があるだろう」という部分を朗読する内容になっているのだ。ワンカットで撮影され、その他の無駄な情報は一切入らず、朗読する岡田さんしか映らない。最初は低く安定した声で、徐々に感情が入り発声が強くなっていく様が美しい。俳優業ともまた違った姿が見られることも含めてこのCMを私は「2014年岡田准一さん出演CMランキング」の1位に置いた。


という訳でお送りして参りました「私が選ぶ2014年岡田准一さん出演CMランキングベスト10」。今回は個人CMのみで選抜したが、今年V6は14年ぶりに6人でCM出演を果たしている。そのCMも全員での掛け合いが可愛らしいので、最後にそのCMの紹介をして終わることにする。

AGF ドリコレ!「みんなでドリコレ!篇」(2014年11月~)
http://www.agf.co.jp/enjoy/cf/cf155.html