V6の歴史お勉強会第2回。本日の資料はこちら。VHS「Coming Century ?-question-」。
DVDの時代が終焉を迎えようとしBlu-ray Discが世に蔓延り始めているこのご時世に、VHSで過去作品を収集するという暴挙に出たのは、このお勉強会を出来るだけ低コストに抑えたいケチ根性からである。中古ソフト販売サイトにて90円也。安っ。ちなみに1998年9月30日にVHSで販売された後、2000年9月27日にちゃんとDVDでも販売されている。久しぶりに昔自分が使っていたビデオデッキを物置から引っ張り出して来て電源を繋ぎ、中に入っているビデオを取り出そうとしたら父の物と思われるビデオカセットが機械の中でテープが絡まり取り出せなくなっていた。元々絡まっていて取り出せなくなっていたのか、はたまた私が取り出そうとしたことで絡まってしまったのかは分からないが、そっと元に戻し、その隣にあった見たことのないビデオデッキを自分の部屋に持ち込みテレビと繋いだ。先程のものよりも更に古いデッキだったが、再生するのに問題はなかった。ホッ。V6の歴史を学ぶのにちょっとしたスリルまで付いてくる。「?-question-」(クエスチョン)は、1998年9月30日に発売されたComing Centuryの第2弾オフショットビデオ。
V6の年少グループComing Centuryのニューヨークで撮り下ろされたオフショット映像とComing Centuryの楽曲とそれぞれのソロ楽曲のPVが入っている。
また、新曲「Happy together!」のPVが収録されている(CDとしては、2002年12月11日に発売された『Best of Coming Century 〜Together〜』に収録)。
(? -question- - Wikipediaより)
まず「オフショットビデオ」とは何ぞや、というところからスタートする。しかも今回購入したものは第2弾で、これの前に第1弾「SKY」が発売されている(ちなみに「SKY」はこの後に注文しているのでまた後日届く予定)。現在ジャニーズ事務所がリリースしている映像作品と言えば、「コンサート映像」「舞台映像」が主で他に「ミュージックビデオクリップ集」等があるが、「オフショットビデオ」というのは近年聞いたことがない。コンサートや舞台作品に楽屋の映像等を混ぜたオフショットが付いてくることはあるが、そもそもこれはオフショットが全面に出てきているのだ。オフショットはあくまで“おまけ”という認識でいたのに、それがメインだなんて、そんなことがあっていいものか。
恐る恐る再生開始した当作品は、開始1分で「これは神作品だ」と言わざるを得ない充実っぷりだった。旅先のニューヨークで思い思いに楽しむカミセンの素顔がオープニングに凝縮されている。これをうっかり仕事に行く直前に再生確認してしまったものだから、仕事中続きが気になってしょうがなかった。ニューヨークを楽しむ若者3人組、という設定には何処か既視感があるなと思ったら、私が以前に見た「ニューヨークを楽しむ若者3人組」は、今は幻と化した「NYC」の3人だった。彼らもまたニューヨークで「よく遊びよく学べ」という作品のミュージックビデオを撮り、そのCDの特典映像としてオフショットを撮っている。
1998年に発売された作品なのでカミセンの3人は大体17歳~19歳くらいだろうか。3人グループではあるものの、森田剛さんと三宅健さんがシルエット的にほとんど近いことから、2:1の構図に見えることが多く、用意されている衣装なのか私服なのか分からないが、森田さんと三宅さんが赤を着用しているところに岡田さんは白、森田さんと三宅さんがサングラスを着用しているところに岡田さんはなし、といった感じで、二人が双子的なシンクロ率を発揮すればする程、「コンビとソロ」が合体したような印象を受けた。とは言え、本人たちの会話からそういった括り分けを感じることはあまりなく、スキンシップの激しい三宅さんが森田さんか岡田さんのどちらかに常に身体を寄せているので、普通に立っているだけのもう一人が離れている様に見えたりもするが、そのもう一人の側は格別それを何とも思っていないような雰囲気だった。
好奇心旺盛な思春期の男の子にカメラを持たせたら外れなしだと思うのだが、個人的に本人たちが自分たちでカメラを回してニューヨークの泊まっているホテルの部屋を撮影した映像が面白かった。三宅さんと岡田さんが隣同士のベッドで寝て、森田さんは少し離れたところで別のベッドで寝ているのだが、岡田さんがカメラを回し「健くんとこんな風に寄り添って寝ています」と三宅さんに腕枕をして年頃の男の子にしては近すぎる距離感を見せつけた後に、森田さんのベッドに行って「僕はこんなことも出来ます」と寝ている森田さんに近づこうとするのだが、森田さんに顔をバシバシと叩かれ拒否されていて、三宅さんと森田さんのあまりに違いすぎる岡田さんへの対応に、声を出して笑った。
森田さんと三宅さんがニューヨークの街並みをかっこよく切り取ったソロPVを撮影している一方で、岡田さんのソロPVは何処か懐かしく天才てれびくんのMTKを彷彿させる穏やかな映像だった。声が若いということも第一にあるが、的確に音を探り当てることが出来るようになる手前のあどけなさが歌声に残っていて、それが温かなニューヨークの街並みに優しくマッチしていた。
トニセンは毎週ラジオをやっているのでそれを聞いていく内に3人の関係性が徐々に浮かび上がってくるのだが、カミセンについては剛健という特別なシンメが絡んでくることもあって、私の中ではまだ解きかけの謎のままである。上述の「NYC」と環境的には少し似ているのかもしれない。Hey!Say!JUMPである山田涼介さんと知念侑李さんというもう既に関係性が出来上がっている2人組に、突如として投入された関西出身の中山優馬さん。ジャニーズ事務所が組む数少ない3人組は、元々2人が固定化されたものであったことが多い。あとから投入された側の人間は、何処か一歩引いた目でこの状況を見つめていることが多い気がする。今回の作品からもそんな岡田さんの姿が垣間見えた。また後日「SKY」が届き、カミセンのコンサートもいずれ見るつもりなので、徐々に謎が解けていくのが楽しみだ。