「★★ぽっちゃりさん限定婚活パーティー★★」昨年11月に初めての街コンに足を運んで以降、結婚したい欲望よりも“婚活”という行為に興味が湧き始め、私は更なるステップを踏んでみようと婚活パーティーについて調べていた。街コンよりも士気が上がった感覚がする「婚活パーティー」という名の催し。その中にふくよかな女性(通称DEBU)限定のものが存在した。私はまさしくDEBUだった。中学校2年生の時に身長が止まって以降、同じように体重の増加も止まるかと思いきや年を重ねるごとに順調に増え続け、気がついたら冬の寒さにも鈍感になる程の立派な肉のコートを手に入れていた。
DEBU女性しか集まらない婚活パーティー、そこにDEBU好きの男性が群がっている光景を想像してみたら、未だ嘗て見たことのない景色が広がっているのではないかと俄然興味が沸いてきた。しかし募集事項を確認したところ「女性:26歳以上」という制限付き。私はまだ25歳だった。あと1年待たないとその光景を目の当たりにすることが出来ない。非常に残念がりながらそれを友人に報告したところ、非常にキレのある正論が返ってきた。
「あと1年待たなくていいから、その1年で痩せろ!」
全くもって彼女が正しい。そんな考えが1ミリも頭を霞めなかった自分の浅はかさよ。「吾輩はDEBUである」それはもうどう転んでも覆らない事実だと思い込んでいた。死ぬまでDEBUと付き合う気でいた私の頬を叩いてくれた友人に感謝である。カワイイは作れる!DEBUは捨てられる!昨今の「マシュマロ女子」や「ぷに子」というDEBUをポジティブにフューチャーした単語に危うく惑わされるところだった。世間がDEBUを正義にしようとも、私はDEBUを卒業する!こうして私は痩せる決意を固めたのだった。
1日目~10日目:自分自身のファン兼アンチ兼プロデューサーになる
まず初めに心がけたのが「自分に興味を持つ」ということだった。ここ数年自分への興味がほとんどなく、その意欲はすべてアイドルへと注がれていた。私はアイドル関係のデータをエクセルにまとめることが大好きだった。アイドルのデータをエクセルにまとめるファンは極少数だと思われるが、この得体の知れない情熱を自分に向けてみればいいのではと考えた。早速私は毎日体重を入力するためのシートとグラフを作成し、目標値も定めた。あまり急速に痩せようと無理をして生活に支障をきたすと本末転倒なので「10日間で1kg痩せる」という目標を設置した。要するに1日100グラム痩せていけばいい。その目標値に到達した時は一緒になって喜ぶファンとなり、達成しなかった時は後ろ指を差すアンチとなり、その目標値に到達するには1日をどう過ごせばいいか計画を立てるプロデューサーと、一人三役を自分に課し自分への興味の矢印を向けることにした。最初の10日間はとてもスムーズに体重が落ちた。何の意識もなくぼーっと生きていたところから、自分の体重を意識して少し生活を変えたのだから、すんなりと効果が出るのは当然で好調なスタートを切った。
11日目~20日目:ウンチが出ないという悪夢
今回のダイエット、実は友人2名も巻き込んで同時に開始していた。最初は全員が同じように好スタートを切ったものの、このへんで体質による差が出てくることが分かって来た。1日友人たちと一緒に行動し昼も夜も外食をしたことがあった。その日の体重を測って報告し合ったところ、彼女たちは前日とほとんど変わらない推移であったが、私だけが前日から約1kg増えてしまった。嘘だ!嘘だと言ってくれ!と一人泣き喚きたい気持ちで翌日の食事量をグッと減らして調整したものの、平気な顔して外食を続ける友人たちを妬ましく感じていた。しかしよくよく聞いてみると、彼女たちと私では「出る」量が圧倒的に違うのだ。調子の良い日は1日に3回食事をとった回数分だけ出る、という分かりやすい体質をしている友人と、酷い時は3日音沙汰なしという排便迷子の私とではそりゃあ差が出て当然だ。しかし便秘だからと言って泣き寝入りする訳にはいかないと思い、便秘解消の本を購入し排便のメカニズムを理解しようとした。生まれた時から便秘だと思い込んでいたけれど、生まれた時から便秘の人はいないらしい。要するに私にも改善の余地はあるのだ。そうと決まったら排便を促すための食物繊維を沢山とるよう心がけ、出来るだけトイレに座る時間を増やした。排便の回数を意識するだけでも違ってくるのか、1週間の内6日は排便があるというところまで持って来れた。
21日目~30日目:走るー走るー俺ーたちー
嘘です、走ってはいない。歩いてる。それはもう取り憑かれた様に歩いてる。仕事が遅くなる日もあるため、必ずしも毎日という訳にはいかないが、1日1時間ウォーキングを心がけている。音楽を聴きながら頭の中は何も考えずにぼーっとさせながら、でも足はせかせかと動かすというのが意外と体重を落とすということ以外にも効果的に働いていて、仕事で感じていたストレスからもかなり解放された気分になれる。そういった副作用もあるし何と言っても道路さえあれば誰でも出来る“無料”という点で非常に有り難く、月5000円かけてジムに通わないかと友人に誘われているがとりあえず今のところジムに行くという考えはない。最初はこのウォーキングがどれほどの効果を発するのか甚だ疑問だったが、ウォーキングをした日としていない日で比較してみると、ウォーキングをした日の方が圧倒的に体重が減っている確率が高いという結果が出たので、出来るだけ時間を見つけて毎日ウォーキングに行くよう心がけている。
31日目~40日目:朝=中、昼=多、夜=少
生きている中で一番好きな行動を挙げるとすれば「眠ること」で、その次に挙げられるものが「食べること」である。食べることへの執着心は痩せていく過程で徐々に萎んで行くだろうなんて思っていたが、これが一向に無くならない。食べたい。たらふく食べたい。世の中は美味しいもので溢れている。そんな訳で食事制限を設けることは却ってストレスになるということは自分でよく分かっていたし、栄養素のことを考えながら調整することもカロリーを計算することも苦手なので、ご飯は割と好きな様に食べている。しかし沢山食べたいと思った時は、出来るだけお昼ご飯で摂取することにして、夜は大好きなトマトを盛ったサラダで乗り切ることで、最近は自分に適した食事バランスを確立してきている。
41日目~50日目:ここまでの体重推移を公開します!どん!
斜めに入った赤線が目標値であり、これより下で推移していくことが理想だが、後半とても苦戦していた。星印を付けたところが「外食」をした日であり、私の場合体重を測るのが夜お風呂の前なので「外食」の結果がダイレクトに反映されてしまう。3つ目の星印はちょうどハロープロジェクトのコンサートを見に大阪へ1泊2日で出かけた旅行直後、そこで一気に増えた分を取り返すのに随分時間がかかったが、無事赤線の下に現在着地できている。このグラフで何月何日頃には自分は何キロまで痩せているという未来の夢を見ることが出来るので、「レコーディング」という要素も今回の5kg減の成功に最も力を貸していたとも思う。
そんなこんなで約1ヶ月半で5kgの減量を果たした。しかしマスターDEBUからハイパーDEBUに降格した程度だと思っているので今後も続けて行く予定だ。また追って報告する。最後に今回のダイエットに使用して良かったものを紹介しておく。
- Runtastic
- ウンログ
- シンプルダイエット
(※このエントリーは、以前に書いていた記事を誤って削除してしまった為、一から書き直しました。)