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婚活パーティーへ行って来たのでジャニヲタらしくコンレポを書いた

婚活

前回:街コンへ行って来たのでジャニヲタらしくコンレポを書いた - それは恋とか愛とかの類ではなくて

「このままではマズい」GWを終えた頃ふと危機感に襲われた。今年に入ってから毎月何かしらのコンサートや舞台の為に四国を飛び出て遠征していた。遠征の予定があると金銭面や体力面での照準が全てそこに合わせられ、それに備えた休日の過ごし方をしてしまう。よってこのままダラダラとこんな生活を続けていると、気がついたらあっという間に5年ぐらい過ぎ去ってしまうのではと、突然の危機感に襲われてGWの遠征から帰って来てすぐに婚活パーティーに申し込んだ。

前回は街コンだったのに今回は婚活パーティーを選択したのは、街コンはスタッフに指定された席に座る為出会う相手が運に左右されるものであるのに対して、婚活パーティーは会場に来ている全員と一度話が出来るという点で、魅力的に思えたからである。あとは、人は何故そんなに結婚したいのか、私の中でまだ出ていない答えを婚活パーティーに来ている人から探りたいと思ったからだった。

前回は人見知りの幼なじみと婚活パーティーに参加した結果、私だけがお喋り野郎になってしまい、「喋る井ノ原より喋らない岡田の法則」が成立してしまったが(前回記事参照)、その幼なじみからは二度と行きたくないという頑なな拒否反応を頂いた為、今回は彼氏持ちの女友達に頭を下げて協力を要請した。彼女は見た目も可愛らしいが、それだけではなく男心をくすぐる要素を備えている為、NMB48渡辺美優紀さんの愛称をお借りしてこの記事内では「みるきー(仮)」として呼ぶことにする。彼女が来たら男性陣は全員彼女に靡くのではという心配もあったが、逆にこんな間近で彼女が男を落とす瞬間を見れるなんてラッキーなのではと思って私はみるきー(仮)に同行してもらった。

①全員総当りの自己紹介タイム

受付を済ませると全員に自己紹介シートが配られる。女性側のシートには簡単なプロフィールとして、名前・年齢・勤務地・休日・趣味特技・最近見るテレビ・オススメの映画・デートで行きたい場所、等の項目が並んでいて詳細を伏せたい部分については書かなくてもいい仕組みになっている。就職活動のエントリーシートの様なものでこれを元に話をする為、話のきっかけになりそうなものをどれだけ散らばらせることが出来るかが鍵となる。男性側のシートは女性側とは少し違う項目もあり、年収を記入する欄も入っていた。隣で記入しているみるきー(仮)の自己紹介シートを盗み見ると、各項目に可愛いイラストを添えたりしていて、もうこういうところから差が出るのかと早速勉強させられる。

今回男性は9人、女性は16人の参加で、男性のドタキャンが多かった模様。受付を済ませた時点で見渡してみると、女性陣は綺麗な人が多く、こんなところに来る必要なんてないのではと思う方が多かった。私は自己紹介シートに嘘を並べて自分を取り繕うと後々自分が辛くなるのではと思い、「好きな歌」欄には「アイドル全般」と書き、「好きなTV」欄には「鉄腕DASH」と正直に書いた。この「鉄腕DASH」は相手にどういう風に映ったかは分からないが、「僕も見てます」「舟屋完成した時感動しましたよね」等と話が盛り上がることが多かったので、TOKIOには感謝である。あとは「オススメの映画」欄に「永遠の0」と書いている人が半数ぐらい居たので、自己を紹介する際に挙げる作品として岡田准一さんの出演作品が選ばれていることに、何度も岡田さんのファンとして感動していた。

男性9人と3分ずつの自己紹介タイムが設けられた訳だが、9人とは言え凄まじいテンポで人が変わっていくので顔と名前とキャラクターを覚えるのに一苦労する。ジャニーズのコンサートに行ったらジャニーズJr.の顔と名前とキャラクターはすぐ覚えて帰って来るのに、興味の熱量が違うとこんなに人は記憶しようとしないのかと自分の記憶力に落胆した。自己紹介を終えた時点で、気になった男性は一人で、私より一つ年下でKis-My-Ft2の千賀健永さんに似た愛らしさを持っていたので、彼のことをこの記事内では「千賀くん(仮)」と呼ぶことにする。千賀くん(仮)は無趣味っぽいところがいいなと思った。人は自分と違うものを持っている人に惚れるとはこういうことだ。

②印象確認シート記入

全員との自己紹介タイムを終えると、その中でどの異性が気になったか必ず3人以上記入するシートが配布される。それを後ほどスタッフが回収し、誰から気になっている矢印が出ているかチェックされたものが自分の元へ返って来る。この時点で誰からも選ばれなくて帰宅したくなるのではと恐怖の念にとらわれながら、誰にチェックを入れるか悩んでいたら、隣でみるきー(仮)が全員にチェックを入れていてビックリする。

えっ、何やってんの?!と聞いたら「だって3人以上って書いてるけど、選ぶ人数の上限はないんでしょ?誰も選べないから全員に入れる」目から鱗だった。そうか、本人の手元に返って来た時にはその人が何人にチェックを入れているかは分からないから、一番思い入れのある人に対して第一希望はあなたですと伝わる訳でもない、全員に入れると全員に対して「あなたのこと気になってますよ♡」というアピールが出来て、更に自分を印象付けることが出来るのか、やっぱりモテる女のやり方は違うなと思った。私もそれに倣って全員にチェックを入れた。

マジでみるきー(仮)勉強になるっす。

③ボウリング大会

今回の婚活パーティーは身体を動かしながら恋をしようというメインテーマの為、ボウリング大会が開催された。レーンの組み分けは事前にスタッフが用意していたもので、先ほどの印象確認シートとは何の関係もない組み分けになった。女性陣は意図的に年齢順によって振り分けられているように感じられ、私とみるきー(仮)、そして22歳の女の子2人組が同じレーンになり、男性は一人だった。男性の人数が元々少ないとは言え、このボウリング大会で同じレーンにならなければ他に喋る機会なんてないというのに、ほぼ女子会状態のレーンには笑うしかなかった。千賀くん(仮)は隣の隣のレーンにいた為、全く話しかけることが出来ず、もう終わったと思った。

ボウリング大会中にスタッフから印象確認シートが返却された。みんながそれぞれそのシートをこそこそ確認している様が何とも面白かったが、私は千賀くん(仮)からのチェックは入っておらず、別の方から一人チェックが入っていた。番号だけで記入されている為、番号だけ見てもどんな容姿の人でどんな話をした人だったか全く思い出せず、みるきー(仮)にこの人誰だっけと確認してようやく思い出した。みるきー(仮)は話した相手の名前と年齢と年収をメモに全て書いていて、彼女の抜け目の無さに再び感動する。年収まで記録しておくなんてやっぱり彼女はモテるだけでなく判断を誤らないように情報を的確に処理する女でもある。

一方でみるきー(仮)は誰からチェックが入っているのか確認したところ、男性9人中7人からチェックが入っていてそのモテっぷりには笑うしかなかった。さすがだね、と褒めたところ「むしろチェック入れなかった2人誰だよ」とメモを見て「あの人か」と確認していたので彼女は強か過ぎた。男性陣全員を落とす気で来ていたのだ。その強さには我が友人ながら恐れ入る。

④最終確認シート記入

ボウリングを終えると、最終確認シートの記入に入る。これは「カップルになりたいと思った相手」を第一希望~第六希望まで記入することが出来る。彼氏持ちで今日は私の協力で来てくれていたみるきー(仮)はさすがにこれは該当なしとして記入しなかったが、彼女を第一希望にして提出する男性は多かったのではないかと思う。男性の皆様、申し訳ない。

私は千賀くん(仮)を第一希望に記入した。第二希望以下は書かずに帰ろうかと思っていたが、印象確認シートで一人だけ私にチェックを入れてくれていた人を思い出した。前回の街コンの記事の最後に書いたが、私は自分から矢印を向けることは大好きだが、自分に対して向けられた矢印を受け入れることが苦手である。その原理は、まず自分が自身のことをそんなに好きではないのに、私が好きでないものを好きだと感じている人とはセンスが合わない、と感じてしまうところにある。そんなことを言ったら永遠に片思いじゃないか、と周りから何度も言われて来て、試しにその矢印も受け入れてみなさいと、恋人のいる友人たちからはお叱りの言葉をもらったりしていた。不意に友人たちからのその言葉が頭を過ぎり、第二希望の欄に私にチェックを入れてくれていた方の番号を記入した。もしかしたらその方もこのボウリング中に気が変わったかもしれないので、必ずしもカップルになるとは限らないが、私なんかに向けてくれた矢印を受け入れてみることにした。

⑤カップル成立発表

最終確認シートを回収したスタッフが即座にそこでシートの確認を行い、5分程でカップル成立の発表となる。今回は4組のカップルが成立していた。その中には私も含まれていた。相手は千賀くん(仮)ではなく、第二希望の男性だった。隣でみるきー(仮)が大喜びで「良かったね良かったね、今から二人でご飯行って来たらいいじゃん、私一人で帰るからね」と勝手に話を進めている。

男性陣だけ先に帰宅させられ、カップルになった男性だけロビーで待機し、そこに女性陣が駆けつけるという方式になっていた。私は相手の方の元へ行き、その場で連絡先を交換した。みるきー(仮)が進めていた様なその場ですぐご飯でも行きませんか、という話にはならず、また後日改めて行きましょう、という話になった。私を第一希望にしていたかは分からないが、こんな私を記入してくれるなんて、なんて奇特な方なんだろうと不思議に思いながら、何処か冷静に淡々と話をして、それでは、と別れた。

千賀くん(仮)は誰ともカップルになっていなかったが、意気投合したらしい女性と連絡先を交換してから帰っていた。ちょうど帰るタイミングが同じになり、千賀くん(仮)が一人で駐車場に向かっているのを見て、みるきー(仮)が「あんた走って千賀くん(仮)追いかけて連絡先聞いて来なよ!」と私の背中を押す。えっ?!?!?!私今カップルになってその人と連絡先交換したばっかりだよ?!?!?!その様子を千賀くん(仮)も見てた訳だし、千賀くん(仮)だって他の女性と連絡先交換してたよ?!?!?!「そんなの関係ないから」とみるきー(仮)がもう一度私の背中を押す。私は千賀くん(仮)を追いかけて駐車場を走ったが、千賀くん(仮)はもう既に車に乗り込んだ後で話しかけることが出来なかった。

結果的に千賀くん(仮)の連絡先は入手出来なかったが、咄嗟の判断ながらみるきー(仮)の助言は凄まじく私に刺さった。そうだ、婚活パーティーでカップルになったからと言って、その人だけに可能性を絞る必要はないのだ。第一希望の人がカップルになっていないなら、それはそれでチャンスであり、今回はダメでも未来にカップルになれる可能性を捨てるべきではなかったのだ。私一人で行っていたら全くそんな発想は思い浮かばなかったので、今回はみるきー(仮)のおかげで勉強になり過ぎた。千賀くん(仮)を追いかけて走っている時、相手に対して矢印を自分からぐいぐい向けている時、その瞬間が一番自分らしくて気持ちが良かった。

婚活パーティーを終えて

帰宅したらドッと疲れが出て、貪る様にジャニーズのDVDを見た。慣れないことをした疲労と、矢印を向けていた相手を追いかけきれなかったことへの後悔と、矢印を受け入れる覚悟がまだ自分に備わっていない優柔不断さとで、感情が上手いことまとまらず、ジャニーズのDVDを見たら私にとっての日常が戻って来たようで安心して涙が出た。病気かよ。あの時、第二希望に自分の矢印を向けてくれていた人を記入したことが正解だったかどうかはまだ現時点では分からない。けれども最後に千賀くん(仮)を追いかけたことによって、私はやっぱり矢印を向ける方が好きだということを改めて実感することになってしまった。面倒臭い。ことごとく面倒臭い自分である。街コンの時から全く成長が見られないじゃないか。みるきー(仮)は「自分のことを好きって言ってくれる人を好きになる」と言っていた。同じ女なのに私は全く真逆である。相手が自分に興味がなければない程好きになってしまう。私は誰かのファンになる才能だけはある。ずっとファンでいること、ずっと矢印を向け続けること、それが自分にとっての幸福だと思っているところがある。それは想い合うことはもっと幸福であるということを私が知らないだけなのか、幸福の価値観が人と違うからなのか、どちらなのかは分からない。「愛されるよりも、愛したい、マジで」を今日も私のテーマソングにして、少しだけ踏み出した一歩はまだその先に進むことが出来ず立ち震えている。