山下智久 Feat. 藤ヶ谷太輔 「NEXTACTION」 が好き過ぎて辛い

「好き過ぎて辛い」なんてタイトルでこのブログに書き記すことなんてないだろうと思っていた。「好き過ぎて辛い」なんて文字の割に実際はみんなそこまで辛がってないだろうと思っていた。だがしかし今私は猛烈に、辛い。苦しい。好きだという感情は、時に胸を痛めつける。私は今、その衝動の真っ只中にいる。

昨日、山下智久さんが2013年に行ったツアーDVD「TOMOHISA YAMASHITA TOUR 2013 -A NUDE-」が発売された。このツアーはアルバム「A NUDE」を引っさげて行われたもので、私はそのアルバムを購入してはいたものの、実際にツアーに足を運ぶ機会はなかった。アルバムはそこそこに聴いて私のiPodの中で眠っていた。このアルバムの中にはKis-My-Ft2藤ヶ谷太輔さんが参加した「NEXTACTION」という曲があり、今回のDVDにはゲストとして藤ヶ谷さんがライブに登場し一緒に歌った映像や、またこの楽曲のMVが収録されている。昨日私はそのMVを拝見し酷く興奮したので、衝動に任せて今日DVDを購入して来た。

もう我慢ならなかった。山下智久藤ヶ谷太輔という並びの、圧倒的シンメ感に。

ジャニーズには「シンメ」という文化がある。ステージ上で左右対称に並び歌ったり踊ったりするメンバー2人を指して「シンメ」と呼んでいるが、分かりやすいところで言うと、NEWSの小山慶一郎加藤シゲアキKis-My-Ft2北山宏光藤ヶ谷太輔Sexy Zone中島健人菊池風磨、等を指す。先日ask.fmで「あややさんにとって“シンメ”とはどういうものですか?」という質問を受けたので、私は「どちらが前に出ることも許されなかった、対等が美しいという宿命」と回答した。ただ単純に二人が並んでいるからと言って「シンメ」と呼ばれる訳ではない。相似するシルエットや雰囲気を持ち合わせ、他の相手が介入することを認めない、確立された世界を持つ者たちだけが、この「シンメ」という名称で表現される。

山下智久さんはソロ、藤ヶ谷太輔さんはKis-My-Ft2のメンバー、であるにも関わらず、私はこの二人に「シンメ」を見た。山下智久さんと言えば、NEWSに所属していた頃はセンターを務めて来た、ステージ0番に立つ為に生まれてきた人間。その後ソロとなり、彼はもう今後永遠の0番が約束されている。しかし過去には「修二と彰」名義で亀梨和也さんとシングルを出したり、「The MONSTERS」名義で香取慎吾さんとシングルを出したりして、ステージを二分する立ち位置も経験している。しかし亀梨さんと山下さんの並びにも、香取さんと山下さんの並びにも、私は「シンメ」を見たことがなかった。独立した個と個が限定的に組み合わさった、という感覚が強かった。

一方でKis-My-Ft2藤ヶ谷太輔さんには、上述した通りそもそもグループ内に、北山宏光さんという特定の「シンメ」を背負う相手がいる。「藤北」という呼称でキスマイの核を担う二人である。特定の相手がいる藤ヶ谷さんに、他の相手が並んで、北山さん以上の「シンメ」感を出すことが出来るなんて、これまで想像したことがなかった。

しかし「NEXTACTION」のMVの中で歌い踊る山下智久さんと藤ヶ谷太輔さんは、美しい程「シンメ」だった。山下さんの楽曲のゲストという形で藤ヶ谷さんを迎えていて、藤ヶ谷さんはラップ部分しか歌っていないのだが、同じ衣装を着て並んで踊る二人は、初めて見た人なら誰でも勘違いしてしまうのではないかと思う程、二人組としてハマっていた。ほぼ差のない身長、こんがり焼けた小麦肌、明るめの茶髪、「シンメ」を象徴するシルエットの相似はほぼクリアしていた。デビューからの年数に差があるため、先輩と後輩の関係性は拭えないものの、年齢としては山下さんが29歳、藤ヶ谷さんが27歳、で同じグループでデビューしていてもけしておかしくない年齢差である。もう最高だ。

私は「シンメ」という括りでジャニーズを愛でたことは今まであまりなかった。だけどこの二人に見える「シンメ」は飽きる程愛でたい。何なら一度記憶を飛ばして、この二人を見てジャニーズに堕ちるところから人生やり直したい。そして絶望したい。だって二人はこの「NEXTACTION」でしか隣に並ばないからだ。過去もなければ未来もない。今この瞬間の「NEXTACTION」にしか希望を見出せない。辛い。山下智久 Feat. 藤ヶ谷太輔 「NEXTACTION」 が好き過ぎて辛い。泣きながら、もう一度再生ボタンを押そう。こんなに辛いなら、「NEXTACTION」なんて知らなければ良かった。ウソ、死ぬほど愛してる。