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「AKBと××!」で放送された島崎遥香さんと川栄李奈さんの小豆島2人旅がとっても可愛くて面白かった話

昨年4月にSMAP×SMAPSMAPの5人旅が放送されて以降、アイドルの旅行番組の面白さに目覚めた人は多いのではないかと思う。旅行番組と言ってもアイドルが決められた旅先に出かけて、決められた順序に従って、決められた台詞に沿って、その土地の観光スポットや産物を紹介するものではなく、あくまでその旅先で何をするかどうやって時間を使うかはアイドル本人たちの意思に任せ、ドキュメンタリーの様な感覚でその旅行の様子を撮影しているものが面白い。私も例に漏れずSMAP5人旅の後に、過去のアイドル旅番組を漁って見たし、あれ以降旅番組に意識が向くようになったからか、アイドルに旅行させる番組が増えて来たように思う。

今回は「AKBと××!」で放送された島崎遥香さんと川栄李奈さんの2人旅を見た。「AKBと××!」では今年の4月から「抜き打ち触れ合い旅」という企画が始まり、今回が第二弾になる。第一弾は、北原里英さんと横山由依さんが広島県尾道市を旅していて、元々プライベートでも仲が良いイメージのある二人の旅は久々の休日に遠出した仲良しコンビの様子そのもので、想像通りの空気が流れていた。第二弾となる今回は、島崎さんと川栄さんだが、私の中でこの二人が特別仲良しというイメージはあまりなかった。運営の強い推しを経験している二人、という境遇の意味ではとても近いものを感じていたが、ベストパートナーという印象はお互いにまるで無かった。

島崎さんと言えば、先日の選抜総選挙でも選抜メンバーに選ばれながら、スピーチを「以上です~」と早々に切り上げたマイペースさを持った人で、あまり人とべったりした関係性を築くよりも一匹狼っぽく、また信頼のおける相手にしか素性を曝け出せない不器用さも持ち合わせているが、それでもその不器用さが彼女の魅力としてより一層愛らしさを引き出している。その一方で川栄さんはお馬鹿キャラとして世間一般のイメージが浸透しているが、バラエティ色が強く何をやらせても笑顔でそこに爪痕を残して帰って来る器用さがある。また、対人関係ではあまり人を選ばず誰とでもすぐに仲良くなれそうなイメージがあり、島崎さんとは相反する要素が多い気がしていた。

実際の二人の関係性はどうだったかと言うと、9期の島崎さんに対して11期の川栄さんは終始敬語で喋り、呼び方も「ぱるるさん」「りっちゃん」という差はあるものの、すごく綺麗にピースが嵌っている感覚があった。ポンコツと呼ばれる島崎さんが船が苦手だと言えば、川栄さんが手を握り「ディズニーのアトラクションだと思えばいいんですよ」と声をかけて安心させたり、道に迷えば「りっちゃん本当にここ行きたい?」と島崎さんが尋ね、川栄さんが気をきかせて「別に」とそれに乗っかる場面があったりした。食堂で島崎さん念願のうどんを食べたかと思えば、それが手打ちではなく冷凍うどんだと分かり落胆し、川栄さんが食べていたオムライスを最終的に島崎さんが食べている映像が流れていて、“自由奔放な先輩に柔軟に対応出来る後輩”の図が微笑ましくて何度もくすりと笑ってしまった。

また最後にお互いの好きなところを3つ言い合う場面があり、川栄さんは島崎さんに対して「顔」「白さ」「優しさ」と外見要素の方が多い回答、一方で島崎さんは川栄さんに対して「歯」「面白い」「口が堅い」と回答している。この「口が堅い」が島崎さんにとっては重要らしく、その前の場面では川栄さんのことを「信用度が高い」と評し、グループ内の中で「2番目」に仲が良いと主張している。この回答には川栄さん自身も意外だったらしく「嬉しい」と驚き喜んでいた。「面白い人が好き」という島崎さんに、川栄さんのお馬鹿でノリの良いキャラは意外と好まれていたということが分かって、最初のお互いに無関心そうというイメージはなくなってしまった。

最近女子アイドルを観察する時間が自分の生活の中で増えて来たが、男子アイドルにはあまり向けない視点が出来てきたような気がする。それは“同性”だからなのか“女”だからなのか、どちらも要因としてあるかもしれないが、集団の中で築かれる女子のカースト、グループ分け、というものが気になる機会が増えて来た。例え本人たちはそういった線引きをしていないつもりでも、自分がもしもその集団に属していたとしたら、ここでこんな線引きをしてしまいそうだと良くも悪くも女の癖で考えてしまう。島崎さんと川栄さんは“異性に媚びない”という点がお互いにお互いを線引きしない要素なのではないかと思った。塩対応で媚びることを敢えてしない島崎さんと、媚びるよりもフレンドリーなオーラを出す川栄さんと、異性を必要以上に意識しない姿勢がお互いの共通項で、だからこそ女同士で群れてもお互いに依存し過ぎない、清々しい関係性になるのではないかと思った。

女の子って本当に面白い生き物だなと思う。女の子の嫉妬深い部分も、何かに依存したくなる部分も、ヒステリックな部分も、全部自分の身体で経験したことのあるものだからこそ、分かりすぎて面白くてたまに苦しい。でも可愛い女の子たちが、そういった意識を持たない心を許した相手と、仲良く戯れている姿を見られるのは最高に幸せなことだ。「可愛い子には旅させよ」改め、「可愛い子たちには旅させよ」。これからもアイドルの旅番組が沢山増えますように。