13kg痩せた世界 - それは恋とか愛とかの類ではなくて

2020年、13kg痩せた。その話を2020年中に書こうと思っていたが、ブログを書くことが習慣から外れてしまった昨今、パソコンを立ち上げることすら億劫で、久しぶりに立ち上げたパソコンは何かの更新にとても時間がかかっており、マウスはスクロールがバグって言うことを聞かず、ようやくようやくブログの記事を作成する画面まで来たのだ。長い道のりだった。待たせてごめん。

2020年は外出自粛で体重が減った人と増えた人の二極化が起きたのではないかと思うが、私は前者の方に入る。そもそも痩せようと思ったきっかけはコロナが国内で流行する少し前のことなので、人より早めにスタートを切っていた。「ありのままで」という歌が随分前にヒットして以降、何かにつけて「ありのままでいればいい」と言い聞かせられる機会が増えて来たけれど、他人が私のありのままの姿を好きになってくれても、私が今の自分のありのままの姿を全然好きになれてねぇという事実に今更気付き（遅い）、一念発起してパーソナルトレーニングに通い始めたのだった。

パーソナルトレーニングジムは「24/7 ワークアウト」というところに通っていた。当時東京で住んでいたところから通いやすい場所に店舗があったことと、大手で安心感があったことが決め手のポイントだ。初めにカウンセリングがあり、自分より少し年下の男性トレーナーにかくかくしかじかで意を決して入会したいと思っていることを伝えた。食事はとにかく糖質を控えるよう指導されるのかと思っていたが、糖質はある程度必要で3食ちゃんと食べること、ジムを卒業した後も続けられる習慣を作ることがこのジムの指導方針で、そこも安心できるポイントだった。

初回のトレーニングでは、早速酸欠になって倒れた。長らく激しい運動をしていなかったことが原因かと思っていたが、トレーニング中しっかり呼吸することを意識すれば、それ以降酸欠になることはなかった。食事指導は毎日食べたものをLINEなどで報告し細かく指導されるのかと思っていたが、トレーニング日の前日の朝昼夜に食べたものをすべて口頭で報告し、ちょっとアドバイスをもらうくらいで、トレーナーの目に怯えながら食事をするという恐怖感は全く無かった。これは後から聞いたところ指導方法はトレーニー次第で変わるらしく、私の場合はある程度数値に結果が出て来ていたことと、自主的に食事の本を読んで身体に良いものを食べることが習慣化していたからこそ毎日報告することを義務付けていなかったということだった。

パーソナルトレーニングは週2回（1回1時間）、2月下旬～4月頭の1ヶ月半と、6月の1ヶ月間の、合計2か月半通った（緊急事態宣言中ジムは休業していたので間が空いている）。ジムの日以外も毎日自宅でYoutubeを見ながらの有酸素運動と筋トレを30分していた。お風呂は必ず40度のお湯に20分は浸かり、お風呂から出ると10分Youtubeを見ながらストレッチをする。朝起きたら真っ先にカーテンを開けて太陽の光を浴び、レモン白湯を飲む。というモデルのYoutubeでよく見かけるルーティンを繰り返し行っていたら、4か月程で10kg落ちた。トレーニング初日に撮影したBefore写真と比べると、着ているトレーニングウェアがピンと張っていた状態から、ストンと落ちる余裕が出来ている。とにかくいつも前向きに声をかけてくれていたトレーナーとは6月下旬にお別れし、高知に帰って来てからも自主トレを続けていたところ更に3kg落ちた。合計13kg痩せた。

半年離れていたのもあると思うけれど、高知に帰って来てからは、会う人会う人に「痩せたね」「綺麗になったね」と一生分くらい褒められた。私は人の身体の変化に鈍感な方なので、すぐに気付いて声をかけられる人たちの優しさに感謝しかない。持っていた服のほとんどはもちろんそのまま着られるのだが、自分の身体より大きいサイズの服を着ると逆に着膨れしてしまうので、ほとんどの服を買い替えた。一年前に買っていたもののサイズアウトで着れなかったワンピースが着れるようになっていたのは嬉しかった。

13kg痩せた世界は、気持ちよかった。人とのコミュニケーションがしやすくなった。これは相手が私の姿かたちが変わったから私に対する態度が変わったという説も一理あるけれど、そんなことよりも何よりも「私が私を認めている」からこそ、外に向ける自分の姿勢が変わっているのだと思う。「自信がついた」と言うと何だか小っ恥ずかしいのだけれど、簡単に言うとその言葉が当てはまるのかもしれない。「ドヤ！」とまではいかないにしても「悪くはないのでは」くらいの気持ちでいられるのは精神衛生上とても良い。

そして何より自分が自分のために時間を使うようになったこともとても気持ちが良い。運動をして汗をかく時間、お風呂にゆっくり浸かる時間、お風呂から出たらボディクリームを塗る時間、ストレッチをする時間、たっぷりと寝る時間、朝レモン白湯を飲む時間、どれもこれも省略しようと思えば省略できるところが無数にある中、“敢えて”自分に時間をかけるようになったことが気持ちが良いのだ。自分が自分を大切にする心地よさ、もしかしたら多くの人がとっくの昔に気付いていたかもしれない事実に、アラサーになってからようやく気付いた。

13kg痩せた世界は既にもう気持ちが良いのだけれど、まだまだ身体には改善したいポイントがある。もっと綺麗に着こなしたい服がある。コロナが落ち着いたらその服を着て出かけたい場所がある。誰かのためではなく、自分のためにある探求心を諦めたくない。だから2021年も、私の、私による、私のためのダイエットは続く。

▼2020年ダイエット中に読んだ本

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