データで見る「キスマイBUSAIKU!?」

一日中豪雨で一歩も外へ出ることが出来なかったので「キスマイBUSAIKU!?」のランキング分析をしてみた。普段からこのブログを読んでいる人には敢えて説明する必要はないと思うが、「キスマイBUSAIKU!?」とは、フジテレビで木曜24:10~24:35に放送されているKis-My-Ft2の冠番組である。

『キスマイBUSAIKU!?』は、メンバー7人が“BUSAIKU”卒業を目指して「カッコいい“ドライブデート帰りのキス”の仕方」「玄関での別れ際に彼女をドキドキさせる1分間」「年上の彼女に甘える1分間」など“自分のカッコ良さが最も出る瞬間”をテーマに、各メンバーが本気で“かっこいい”と思うシーンを考え自らが主演した映像を制作。そのセルフプロデュースした映像を、キスマイのことをよく知らない女性100人に審査してもらい、1位(=チョーカッコイイ)から7位(=BUSAIKU)まで順位付けされる「キスマイBUSAIKU!?ランキング」で上位を狙っていく番組。
キスマイBUSAIKU!? - フジテレビより)

私はこの番組が始まった当初、あまり好きではなかった。アイドルがブサイクであるというレッテルを貼られた状態で、女性を相手に自分の身を削るような思いで作戦を立て、それがファンでもない女性たちにランク付けされていく、ゲスいテレビの世界に彼らは巻き込まれてしまったのだと思っていた。しかし今やそんな思いは晴れ、一週間の中で最も楽しみにしているテレビ番組の内のひとつになっている。ファンではなく一般女性が評価するからこそ、一般視聴者を取り囲むことに成功し、今では私の周りの非ファンの友人たちの間でも大人気の番組となっている。

今日はそんな「キスマイBUSAIKU!?」のランキングを解剖してみようと思う。Kis-My-Ft2が番組内でランク付けされた回数はこれまで約100回に及び、100回分の1位(=チョーカッコイイ)と100回分の7位(=BUSAIKU)が生まれている。藤ヶ谷太輔さんや玉森裕太さんが上位を占めるイメージが強いが、一体二人はどれだけ強いのか、またテーマごとに分解してみると新たな傾向が見られるのではないか、等私が気になった点を軸に分析してみたいと思う。

まず、これまでの「キスマイBUSAIKU!?ランキング」の一覧は以下の通り。
メンバーカラーごとに、藤ヶ谷=ピンク、玉森=イエロー、北山=レッド、千賀=ブルー、横尾=オレンジ、宮田=パープル、二階堂=グリーン、で振り分けている。
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1.総合:北山さんよりも舞祭組・千賀さんの方が高順位!?

※図1「キスマイBUSAIKU!?順位合計数」…これまでの順位を全て足したもの(数が少なければ高順位を、多ければ低順位を獲得していることになる)f:id:moarh:20140802215154p:plain
※図2「キスマイBUSAIKU!?平均順位」…これまでの順位を平均したものf:id:moarh:20140802215204p:plain
Kis-My-Ft2を音楽番組で見たことがある人は分かると思うが、彼らには「前3人」と「後ろ4人」という区別がある。「前3人」はメインボーカルを務め衣装も豪華だ。藤ヶ谷さん、玉森さん、北山さんがその「前3人」にあたる。一方で「後ろ4人」は基本的にサビ以外の歌唱パートはなく、ソロパート等が割り振られることはない、それでいて衣装も「前3人」に比べると地味だ。そんな4人を見かねてSMAP中居正広さんがプロデュースしたユニットが「舞祭組」(ブサイクと読む)であるが、千賀さん、横尾さん、宮田さん、二階堂さん、がこの「舞祭組」にあたる。「キスマイBUSAIKU!?」のランキングでもこの3:4の構図になることが多いが、今回実際に平均順位をたたき出してみたところ、「前3人」の北山さん(平均3.93位)よりも、「舞祭組」の千賀さん(平均3.85位)の方が、僅差ではあるが高順位であることが証明された。運営が提示する序列は、藤ヶ谷=玉森=北山>>千賀=横尾=宮田=二階堂であるが、一般視聴者が評価する序列は、藤ヶ谷>玉森>千賀>北山>横尾>宮田>二階堂となっている。
※図3「キスマイBUSAIKU!?1位の割合」…これまでに1位を獲得した割合f:id:moarh:20140802220517p:plain
※図4「キスマイBUSAIKU!?」…これまでに7位を獲得した割合
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1位の割合は、4割を藤ヶ谷さん、3割を玉森さんが占め、残りの3割を他のメンバーで占めている状態である。全員が平等に配分されていた場合のパーセンテージは14%となる為、藤ヶ谷さんと玉森さんの二人がいかに首位を獲得しているかが分かる。一方で7位は二階堂さん、宮田さんが、その大部分を占めている。

2.セルフプロデュース:一般女性に圧倒的人気を誇る藤ヶ谷さん

ランキングは大きく分けると2種類ある。「セルフプロデュース」と「Myフェチランキング」だ。前者はこの番組のメイン企画で、与えられたテーマに沿って各々が自分で考えてきたものを映像におさめ、それを一般女性100人が評価する。後者の「Myフェチランキング」(頭の一覧表ではグレーに塗りつぶし)は、ゲストで来た芸能人があるテーマを出しそれに対するキスマイの回答をゲストが評価したものである。2つの違いは評価者が「一般女性」であるか「芸能人」であるかだが、それによっても平均値の変動があった為、まずは「セルフプロデュース」の方から見ていきたい。
※図5「キスマイBUSAIKU!?順位合計数(セルフプロデュース)」
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※図6「キスマイBUSAIKU!?平均順位(セルフプロデュース)」
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※図7「キスマイBUSAIKU!?1位の割合(セルフプロデュース)」
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※図8「キスマイBUSAIKU!?7位の割合(セルフプロデュース)」
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図2の総合では藤ヶ谷さんと玉森さんの平均順位差は0.19という僅差だったが、「セルフプロデュース」のみに絞ると、その差は0.38に広がっている。玉森さん自身の平均順位も上がっているにも関わらず、藤ヶ谷さんは更に伸び平均1.97位という驚異的数字を出している。また1位を獲得した割合も47%とほぼ半数を占めた状態となり、2回に1回は藤ヶ谷さんが首位を獲得していることになる。

3.Myフェチランキング:芸能人に一番人気は玉森さん、同率2位が北山さんと千賀さん

「セルフプロデュース」は一般女性が評価を行うのに対して、「Myフェチランキング」はゲスト芸能人がキスマイを評価する。また「○○のこだわり」というテーマの場合もゲスト芸能人が評価していた為、今回は「Myフェチランキング」の評価と「○○のこだわり」の評価を一緒にまとめて算出している。
※図9「キスマイBUSAIKU!?順位合計(Myフェチランキング+こだわり)
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※図10「キスマイBUSAIKU!?平均順位(Myフェチランキング+こだわり)
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※図11「キスマイBUSAIKU!?1位の割合(Myフェチランキング+こだわり)」
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※図12「キスマイBUSAIKU!?7位の割合(Myフェチランキング+こだわり)
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ほぼ差はないと言えるが、一般女性に圧倒的人気を誇っていた藤ヶ谷さんは、この「Myフェチランキング」となると4位まで下がってくるところが興味深い。一般女性のニーズには大きくハマっていく藤ヶ谷さんが、芸能人のニーズにはハマらないという結果は面白い。「セルフプロデュース」は藤ヶ谷さんのビジュアルありきで評価されているところがあると思うが、この「Myフェチランキング」は身体の一部の写真や、文章だけで勝負しているところから、差が出て来るのではないかと思われる。恐らく同じ理由で、横尾さんと宮田さんの順位もこれまでと逆転している。ビジュアルが武器として使えるか、使えないかもこのランキングの鍵になっている。

4.マイコの有無:マイコがいないと2位に躍り出てくる横尾さん

「セルフプロデュース」と「Myフェチランキング」で、評価者の違いや、ビジュアルが出るかどうかの違いによって、順位が変動することが分かったが、次に注目したいのは「セルフプロデュース」の中でも、相手役の「マイコ」が登場するパターンとしないパターンの違いである。「キスマイBUSAIKU!?」で出されるテーマでは8割相手役の女性が登場し、「マイコ」という名前でメンバーの恋人役を務める。しかしたまにこの女性なしで行われるテーマがある。「サラダバーでのステキな盛り付け方」「彼女に贈る大人っぽい下着のプレゼント」等、相手が登場する必要のないものである。今回は映像内にマイコが登場していないもの、登場するが直接メンバーと会話はしていないもの(別撮りで登場するもの等)、を抽出してみた。
※図13「キスマイBUSAIKU!?順位合計数(マイコ無し)」
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※図14「キスマイBUSAIKU!?平均順位(マイコ無し)」
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※図15「キスマイBUSAIKU!?1位の割合(マイコ無し)」
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※図16「キスマイBUSAIKU!?7位の割合(マイコ無し)」
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マイコがいないとなると、これまで5位が平均順位でノーマークだった横尾さんが、突然2位に躍り出て来る。料理のテーマになると必ず1位を獲得したり、下着や水着選びのセンスが良いことから、マイコがいる時よりもいない時の方が横尾さんの本領が発揮される。逆に総合で3位につけていた千賀さんはマイコ不在では1位になったことがない、というのも興味深く、マイコがいる方が得意な千賀さんと、マイコがいない方が得意な横尾さんと、それぞれに得意分野があることが分かる。


以上が、今回私が分析してみた「キスマイBUSAIKUA?ランキング」だ。先日「キスマイBUSAIKUA?」を全く見たことがないという方にこの番組の面白さを説明したところ、「AKB48のシステムと同じですね」と返って来た。確かに「アイドルに順位を付ける」という点で「キスマイBUSAIKU!?」と「AKB48選抜総選挙」は同じだ。しかし「AKB48選抜総選挙」には私たちファンが票を投じることで参加することが出来るが、「キスマイBUSAIKUA?」には我々ファンは参加することが出来ない。私たちファンよりも遥かに彼らのことを知らない一般女性たちが、彼らのことを斬っていく様を、いつも指を咥えて見ている。けれども自分たちが評価している訳ではないからこそ見つかる新たなメンバーの魅力もあったりして、一般女性たちから彼らの新たな魅力を教えてもらっている様な感覚もある。始まった当初はあまり好きになれなかった番組が、今や休日を使って分析するまでに大好きになってしまった背景には、そんな理由がある気がする。また次の木曜日の夜が来るのが楽しみだ。