「8/21 HKT48 チームH『青春ガールズ』公演 松岡菜摘生誕祭」

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遂に行って来た、HKT48の本拠地・博多まで。普段あまりブログやTwitterには書いていないが、48グループにおける私の推しメンは、多田愛佳さんだ。彼女の移籍先であるHKT48のシアターに一度は足を運んでみたいと思っていたので、どうせならジャニーズの福岡公演に合わせて遠征しようということになり、今回KAT-TUN福岡公演に合わせて福岡旅行を計画した。8/22に多田さんの所属するチームKIVの公演もあったのだが、そちらは外れてしまったので、今回はチームHの公演を見て来た。

8/21 HKT48 チームH「青春ガールズ」公演 松岡菜摘生誕祭
【出演メンバー】
秋吉優花穴井千尋井上由莉耶上野遥梅本泉岡本尚子神志那結衣兒玉遥駒田京伽田島芽瑠田中美久松岡菜摘矢吹奈子山田麻莉奈山本茉央若田部遥

指原莉乃さん、田中菜津美さん、坂口理子さん、を除いたほぼスタメン状態で、兒玉遥さんや田島芽瑠さん等の人気メンバーもいる公演を見られたのはラッキーだったと思う。メンバーは前日まで握手会や東京ドームコンサートの為に十何泊という長期間、東京に滞在していたこともあって、久々の劇場公演だったようだ。先程も記載したが、私は多田愛佳さんの推しである身、チームHでは特別推しを作っていなかった。HKT48のセンターを引き受ける田島芽瑠さんのことを、支えていきたい気持ちがあって芽瑠ちゃんの団扇を作成して持参していたが、実際の劇場では全く別の子のことが気になってしょうがなくなってしまった。

彼女の名は、梅本泉さん。

DMMで以前にひまわり組が行っている「パジャマドライブ」公演を見た時に、その予兆はあった。表題曲でありユニット曲である「パジャマドライブ」を歌い踊っている彼女の姿は、一人だけ圧倒的にかっこよかった。「パジャマドライブ」とはそもそも渡辺麻友さんがセンターを務めていたユニット曲で、夜中に突然ドライブに誘ってくる彼に対して揺れる恋心を歌った曲である為、歌い手としては強引に誘われた少女の心情を表現して歌い上げるが、彼女の場合はどちらかと言えば誘っている彼側の表現に近かった。というのも、梅本さんはボーイッシュな外見からHKT48のイケメン枠として自分の居場所を掴んでいて、宮澤佐江さん等と近い立ち位置にいる。衣装のパジャマをだらしなく着こなした姿に、私はジャニーズを見ている時と限りなく近いときめきを感じていた。

そんな梅本さんだが、根は物凄く真面目で照れ屋だ。メンバーの自己紹介タイムに突入し、梅本さんまで順番が回って来た時、お客さんが一斉に彼女に向かって「可愛いよー可愛いよー」と声をかけ始めた。数ヶ月前にDMMで見ていた時は、こんな文化はなかったような気がするが、いつの間にか彼女の自己紹介前に観客が彼女を「可愛い」と褒め称える文化が出来上がっていた。けれどもこれは通常ファンが推しメンに対して「可愛いよー」と声をかけているものとは少し違っていて、どちらかと言えば小学生男子が好きな子に意地悪をする感じに似ている。というのも、梅本さんは「可愛い」と言われると、驚く程恥じらうのだ。今回の公演中も「可愛い」と言われて、顔を真っ赤にしてその顔を観客に見られぬ様に自分の手で隠し、それでも我慢ならず観客に背中を見せて後ろを向いてしまう。自己紹介をしなければならないと思い、マイクを口の近くに持って行くも、恥じらっている最中なので喋り出せず、そんな彼女の照れた様子を観客は楽しそうに眺めている。

このやり取りはきっと今日だけではないはずなのに、梅本さんは驚く程新鮮に恥じらう。観客に「可愛い」と言われたら「ありがとうございます」と返すのがアイドルのテンプレになっているが、梅本さんは恐らく自分自身を「可愛い」人間だと認識していない、その上観客から弄られることに免疫がない為、「恥じらう」という方法でレスポンスしている。その彼女のあまりに素直な反応に、観客たちはみんな小学生男子の様になって何度でも彼女を煽りたくなってしまうのである。アイドルなのに「可愛い」という言葉をかけられ慣れていない梅本さんの純粋さに、私ももれなくキュンと胸が鳴った。

自己紹介以降、梅本さんのことが気になり、後半はもうほとんど梅本さんしか見ていなかった。彼女が得意とするのはやはり可愛らしい曲よりも勢いのある曲で、「転がる石になれ」の時の彼女は絶品だった。衣装が動きやすいTシャツとズボンに変わったこともあると思うが、彼女の「転がる石になれ」は初代チームKの魂を引き継いだ様な勇ましさや強さがあった。ショートカットの髪の毛は彼女が拳を振り上げる度に激しく揺れ、小さな身体が千切れてしまう程に力強く動き回る。可愛いよりも、かっこいい。きっと彼女が欲しがっている評価はこちらなのだろう、と思いながらも、まだまだ「可愛い」で恥じらう彼女の姿も見ていたい。いつまでも「可愛い」という言葉に免疫がないままでいてくれ、なんて願ってしまう。

冠番組を見ていても梅本さんは真面目であるがゆえに計算をしない印象だ。とにかく目の前に出された課題に対して一生懸命こなす誠実さにおいてはメンバー1だ。そんな彼女の性質はバラエティ向きではないかもしれないが、何とかして支えてあげたい欲望を掻き立てられる。自分から何かを発信する器用さはないかもしれないが、自己紹介の時に観客が彼女を可愛いと煽る文化は、今後彼女が外に知れ渡る為のひとつの可能性になり得る。私ももしかしたらまだまだ梅本さんの魅力を理解出来ていないかもしれないので、これからも彼女には注目して見ていきたい。

「LinQ 夏祭り2014 前夜祭 SAWAGA night!!」

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ラブ!イン!九州!楽しかった!

福岡旅行2日目はLinQ現場にお邪魔した。LinQは以前にひめキュンフルーツ缶との合同ライブをした際に愛媛で見て以来、すっかりその雰囲気が好きになってしまったアイドルで、いつか福岡に足を踏み入れる際は本拠地での活動も見てみたいと思っていた。ちょうど週末に夏祭りイベントを開催する予定でその前日にあたる金曜夜にライブをやるってことで、夏祭り当日は参加出来ないが、前夜祭を見に行くことにした。とは言え前回LinQを見てから約2年程経っていたし、その間熱心にLinQの活動を追っていたかと言えばけしてそんなことはないので、あの時に感じた興奮を今また同じように味わえるとは限らないなと思っていた。

前回のライブはひめキュンフルーツ缶の本拠地でLinQの方がアウェーとなっていた為、LinQファンそのものの雰囲気を汲み取ることは難しかったが、今回初めてLinQ単独の現場に足を運んでみて、そのファンの雰囲気の良さに驚いた。アイドルの現場に行くと、全体的に何処か湿っぽい空気が流れていて、ヲタク特有のコミュニティ意識から会話が行われていたり、そのコミュニティに入れないものは知らん顔でアイドルの登場をひたすら待っている、という雰囲気が一般的に思われる。これは勿論自分もその雰囲気を構成する中の一人になっている自覚はある。けれどもLinQ現場からはあまりそういった雰囲気は感じ取れず、新参者が置いてけぼりをくらうような内輪ノリも少なかった。overtureでは曲に合わせてみんなが楽しそうに合唱していて、アイドルがステージに登場する前から、ここはきっと楽しい場所に違いないと確信が持てた。

実際のライブは、最初に懸念していたことなんて何処吹く風、LinQのライブは色褪せることなく2年前と同じ楽しさで輝いていた。自己紹介がなかったのでメンバー個人個人のキャラクターを掴めなかったのが唯一残念だが、数多いメンバーが曲ごとに立ち位置を変え、またマイクを持つメンバーも変わる為、こちらが無理に視点を動かさなくても自然と全員に目が向くようにつくられているのは相変わらず凄いなと思った。マイクを持つメンバーが真ん中に来ると、そのメンバーに視線が集中してしまうので、マイクを持つメンバーが端、センターにはダンスだけ踊る子が立つ、というスタイルには毎度よく出来ているなと唸ってしまう。

同じ様なシルエットの子を集めて来るのではなく、逆に意図的に色んなタイプの子を集めて来ているように見える、それでいて全員が集合するとその凸凹した全体像が緻密に計算されたような美しさを放っているなと思った。背の高さも年齢も何処にも制限をかけていない、誰かが基準をつくって集めているのではなく、自然と集まって来たように見える集合体。曲はユニゾンで歌うことがほとんどで、マイクに傾けられるバラバラの声が一つの方向に向かおうとしているようで、とても心地よかった。

せっかく福岡に行くならば一目LinQを見に行きたいと思っていたので、今回LinQが外に出て行っているタイミングでなくて本当に良かった。ちなみに私が一番好きなLinQの曲は「祭りの夜~君を好きになった日~」で、残念ながら今回のセトリにはなかったのだが、「言葉気持ち伝えたくて、君のことを想うから、今日だけアホになりたくて」という歌詞が最高にキュンとくる。誰かを好きになった瞬間の浮かれた感情が可愛く表現されていて大好きだ。