7月23日にtimeleszの横浜アリーナ公演を観に行ってきた。感想を書いておくかどうか迷っていたけれど、今朝timeleszのオーディションがNetflixで配信されることが発表され、やっぱり今この瞬間の自分が見たtimeleszのことを記録しておきたいと思ったのだった。
#佐藤勝利 #菊池風磨 #松島聡 自らが審査員!
— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) 2024年8月3日
『timelesz project -AUDITION-』
キービジュアルを公開✨
◥◣ #ネトフリでタイプロ ◢◤
Sexy Zoneから改名した #timelesz の新しい仲間は見つかるのか──。オーディションに踏み切った理由とは!?
9月13日より独占配信🎉#タイプロ… pic.twitter.com/isAUeVdQB5
ライブの感想の前にまずここ最近の菊池風磨さんの凄さについて言及しておきたい。話はぐっと昔に遡るけれどもちょうど10年前、2014年のSexy Zoneのコンサートのライブを見に行った時、私はこんな感想を書いていた。
moarh.hatenablog.jp
いつだって正しくアイドルの姿を貫く安心して見ていられる健人くんに対し、風磨くんはそれに反する形のアイドル像を創り出していてハラハラさせられてしまう。「中島健人のシンメトリー」という運命を背負わされた時点で私ならば絶対的敗北を認めなければいけない等と思ってしまうが、風磨くんは健人くんの“逆側”を取ることでふまけんに“対比の美”を生ませることにしたのである。自分だけ違う方法で格好を付けようとする風磨くんには危うさを感じてしまうが、いつかこの時の自分を振り返って青かったと照れる賢さまでは手放していないと思うので、そこまで先回りして菊池風磨さんはとても可愛い人だなと思っている。
10年前私は菊池風磨というアイドルにハラハラさせられつつも、どこかにきっとこの人は何年後かにあの時の自分は青かったと振り返ることができる人だと確信していたのである。それがここ数年の菊池風磨さんの快進撃によって答え合わせができていて、かっこつけてた時期があった自分を認めてからの菊池さんは想像していた以上に芸能界で愛されていて、アイドルとしてのポテンシャルを持っていたことを実感させられている。
2014年にSexy Zoneのライブを観て以降、しばらくの間Sexy Zoneのライブからは足が遠のいていたけれど、2023年クリスマスの東京ドーム公演は久しぶりにSexy Zoneを観に行った。それがSexy Zoneという形が見れる最後の機会になるとは思いもしなかったけれど、その時は中島健人さんという超特別なアイドルと芸能界無双中の菊池風磨さんが、9年前に見た時とはまた違う質感でシンメトリーを全うしていることが嬉しかった記憶がある。
そしてそこからはご存じの通り、2024年3月末をもって中島健人さんがグループから脱退し、Sexy Zoneは名前を改めtimeleszに。そして、それだけにとどまらず、前人未到のメンバー追加オーディションをすることが決まった。私はこの決断、外野ながらすごく刺さってしまった。今まで事務所内でデビュー後にメンバーを追加したグループはいない。それもデビューから10年以上経過したグループによる決断であるということに重みを感じる。でもタイミングとして今しかないことは間違いなくて、私も自分が菊池風磨だったら同じように挑戦の選択をしたと思う。
私は以前に小説家の朝井リョウさんが話していた「何か人生における重い決断をしないといけないとき、自分が朝ドラの主人公だったらどうするか?という視点で考える」という話が大好きで、自分自身も人生で何か決断をするときには朝ドラ主人公マインドを自分の中に下ろすようにしている。今回のtimeleszの決断はまさにメンバー全員が改めて主人公として自分の人生を選択しより良い物語をつくっていこうとしていく過程で生まれた決断で、これはきっとこの先20年くらい彼らが活動した先に「あのときがターニングポイントだった」と言える瞬間になるのではないかと思っている。その瞬間に今立ち会えていることが嬉しい。
前置きがかなり長くなってしまったけれど、そんな彼らがメンバーを追加する前に、最初で最後の3人でのライブをやるというので、そんな歴史的な瞬間を見逃したくないという思いで観に行った。
timelesz横浜アリーナ行って来ました。これまでひたすらに誠実に優しく歴史を積み重ねてきたグループの新しい未来を創り出そうとする覚悟、しかと目に焼きつけてきた。『VIVID SUMMER DAYS』の「連れていくよ もっと遠くまで…」の瞬間美しかったな。 pic.twitter.com/2qGOagLWEB
— あやや@垢引っ越しました (@hraom2) 2024年7月23日
菊池風磨さんのことInstagramやYoutubeで見る印象で「国民的男友達」だと思っていたけれど、timeleszでは兄貴分として先頭で覚悟を決める役割で、ただ楽しいことやって暮らしていると思っていたアイツが実はしっかり起業している…!みたいなとても良い裏切られ方をした。 #timelesz_episode0
— あやや@垢引っ越しました (@hraom2) 2024年7月23日
櫻井翔さんがアドバイスしたというパズルの演出私も今回一番グッと来てしまった。「僕らの生きるこの世界はそれぞれのパズルでできていて」の歌詞が沁みる。この3人ですらもここがパズルの交差点なのかと思うとアイドルグループの新しい考え方を提示されているような気がした。 #timelesz_episode0
— あやや@垢引っ越しました (@hraom2) 2024年7月23日
ファンサ貰えていない人の周りの人が一緒になってアピールするファンの行動、アイドル側がMCで弄ることはあっても松島聡さんみたいに「みんなそういうのいいよ、優しい思いやりだね」って褒めているの初めて聞いた気がする。聡くんの心の清らかさよ。 #timelesz_episode0
— あやや@垢引っ越しました (@hraom2) 2024年7月23日
Sexy Zoneは外から見ていても、とてもお互いのことを思いやり、たとえ自分たちとは異なる道を選択をしたメンバーがいたとしてもそれを尊重し、変わらず交流を続けまたそれをしっかり表に出していく、という優しい世界を作ってきたグループだと思っている。ファンに対しても穏やかで和やかで「時代を創ろう」と歌ってきただけに、これが令和にフィットする新しいメンバー同士の関係性、アイドルとファンの関係性なのかもと思ったりもしていた。それは彼らにしかできない歩み寄り方だなと思っていた。そういったベースがある中で急にビジネス的になり野心的になるこの展開、高低差についていけないファンも多いのではないかと思っていたが、そこはしっかりライブの中でも言葉を尽くして自分たちの思いを語り、この挑戦を見守ってほしいという思いがひしひしと伝わってきて泣けてしまった。
でも彼らの人間力があれば、きっと新しいメンバーを入れるにしても自分たちの利益だけを考えるのではなく、新メンバー自身の人生にとってtimelesz活動がプラスになるのかというところまで考えてメンバーを選んでいくのではないかと思った。ただただ話題を掻っ攫いたいだけ、バズりたいだけ、という中途半端な気持ちで人と向き合うことはないだろうという絶対的な信頼だけはある。それがNetflixで配信される番組の中で見られるのではないかと今から楽しみにしている。
菊池風磨さんがライブの中で言った「全部うまくいきます」という言葉。思わずこちらも「timeleszにbetします!」と言いたくなるような力強い覚悟だった。