読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

映画「レインツリーの国」初日舞台挨拶中継

映画「レインツリーの国」公式サイト 玉森裕太主演 累計88万部を超える有川 浩原作のロングセラー恋愛小説、待望の映画化!
最近映画の話ばかり書いている気がするけれど、今回も映画「レインツリーの国」の話。高知出身ということもあり有川浩作品のファンである私は、この「レインツリーの国」も勿論好きな作品の一つだった。「図書館戦争」「県庁おもてなし課」「フリーター、家を買う」等、続々と実写化されていく有川作品の中で、その主演をジャニーズが務めることは珍しくなく、次に実写化される作品こそは自担が主演を、と待望していたジャニヲタも少なくはないはず。ちなみに「植物図鑑」はジャニヲタ内外を問わず特に人気が高く、イツキを誰が演じるのか、ジャニヲタ内でもしばしば戦争が起きていたけれど、その座は三代目J Soul Brothersの岩田剛典さんにあっさり奪われてしまった。無念。余談ではあるが私は伊野尾慧さんで見たかった。ちなみに私が一番好きな有川作品は、「ストーリー・セラー」だが、こちらは加藤シゲアキさんでお願いしたい。言霊、言霊。

話が逸れてしまったが、そんな中「レインツリーの国」の主演を射止めたのは、我らが玉森裕太さんである。ジャニーズタレントは、恋愛ドラマや映画を演る際、「身長が低い」ことがネックになりがちであるが、玉森さんは178cmの身長があり、高身長の女優さんと並んでも様になる、そして華がある点が、個人的に強いと思っていた。そんな玉森さんが有川作品の中でもより恋愛色の強い「レインツリーの国」を演るというのだから、鼻息が荒くなる。しかしながら今回の主人公は「関西弁を喋る」という設定。「図書館戦争」を3回見に行った際に、この「レインツリーの国」の予告が劇場で流れていて数回見たのだが、その予告編で流れた玉森さんの関西弁が、西日本に住んでいる人間が聞くと、何だかくすぐったくなるようなイントネーションだった。これは関西弁については目を瞑って見なければいけないなと覚悟をしていた。

しかし本編が始まってみると、玉森さんの関西弁はそこまで気にならなかった。耳に入ってくる「音」の情報よりも、目に入ってくる「画」の情報の方が強く、玉森さんの愛らしさで画面が全てコーティングされているように感じた。これは「演技力がある」という評価軸とは別物で、玉森さんから放たれるオーラや雰囲気が、不思議と全体に説得力を持たせるパワーがあるんだろうと思った。この関西弁を認める訳にはいかないぞ、と導入から斜めに入っていた私も、終わった頃にはすっかり玉森さんの低音ボイスで囁かれる柔らかな関西弁をもっと聞きたくなっていた。

本編について言及しておく点はここまでとして、今回は初日舞台挨拶の中継についてせっかくなので記録しておきたい。今回私は初めて舞台挨拶の中継というものを体験したのだけど、本来一つの劇場で数百人のお客さんしか見れないものを全国の100箇所以上の映画館で同時生中継するという地方民にとって大変有難い仕組みに感謝するしかなかった。ライブビューイング等もそうだけど、空間と時間の共有を、副次的ではあれど映画館が担ってくれるのはとても有難い。

今回の舞台挨拶で一番印象に残っている点は、Kis-My-Ft2のメンバーからのメッセージ動画が流れた点である。舞台挨拶も終盤、舞台上の端にキャストは移動するよう促され、玉森さん以外のキャストはこの段取りを把握していたのか、玉森さんだけが何が起こるか知らずとても不思議がっていた。しかも自分だけここでと司会者から立ち位置を指定されるものだから、暗転し始めた瞬間に「何?誕生日?」と自分の誕生日は3月であるにも関わらず、5ヶ月も早い時期にそんな心配までしていた。メンバーからのメッセージは、普段のみんなの関係性を知っている者からすれば、特別感動的なものでは無く普段の仲の良いやり取りという風に見えていたが、メッセージを見終わった後の玉森さんの瞳にはうっすら涙の粒が乗っかっていた。

その表情を見た瞬間に、何だかこちらがとても動揺してしまった。アイドルグループが仲良しであることは、ファンからしたらとても嬉しいことであり、その様子を見られるのは幸せなことなんだけど、映画の舞台挨拶に他のメンバーからのメッセージが届いて涙ぐむ、そこまでの純粋さは私の想像の範疇を超えていたので、動揺してしまった。え、玉ちゃん、もしかして泣いちゃったの…?と笑おうと思ったら、自分も一緒に泣いていた。今回は初主演映画ということで、プレッシャーもあり慣れない舞台挨拶をこなしていく心細さがある中で、突然よく知るメンバーの顔が見れて、安心することが出来て涙ぐんだのだろうか。そんなヲタクの妄想みたいな話があるだろうか。アイドルを追いかけていると、たまに妄想よりも素晴らしい現実に遭遇することがある。えっ、そんなこと起こっちゃっていいんですか…?と神様に問いかけたくなることがある。多分神様ですら予想出来ていなかった現実がたまにひょろっと顔を出す。だからアイドルを追いかけるのは楽しくて止められない。

玉森さんの綺麗な瞳に乗っかった涙の粒を思い出しては、ジンと胸が固くなる。今日もアイドルが愛しかった。

レインツリーの国 (角川文庫)

レインツリーの国 (角川文庫)