27歳独身女4人で秋の遠足に行って来た

27歳独身女4人で秋の遠足に行って来た(注:今回の記事はアイドルとは無関係の話が延々と続きます)。私には月に1回は必ず集合する小学校の頃から仲の良い幼なじみが3人居る。彼女らとのLINEのグループ名は「SEX AND THE CITY」。通称SATC。それぞれにSATCネームが割り当てられており、恋愛経験豊富だけど現在は彼氏募集中のミランダと、現在は5歳年下の彼氏と訳ありの恋愛中なサマンサと、このブログでは既にお馴染みの私によってジャニーズの世界へ引きずり込まれたシャーロットと、ジャニヲタの私、の4人で構成されている。ちなみに私は主人公キャラではないのでキャリーの名前が割り当てられるのはマジ勘弁だったが、キャリーの仕事がライターだった為に、文章書きと言えばお前だろとキャリーが割り振られた。全国のキャリーファンへまず土下座。

そんな彼女たちとは4年前から秋の遠足に出かけている。勿論春の遠足にも出かけている。秋の遠足は大体果物狩りもしくは紅葉狩りを計画することが多いが、4人が集合すると天気が荒れることが多く、一昨年は豪雨、昨年は台風の到来により、2年連続で香川のうどんツアーに変更された。高知から香川は高速を飛ばせば約1時間半程度でたどり着くことが出来るので、「いざとなったらうどん」とうどん県のことを良いように利用して来た。今年も嵐が来たらうどんを食べる心積もりで居たのだが、今回はまさかの快晴。ようやく地球が独身女4人の旅を許してくれたようだった。

そして今回は遠足史上初めての四国脱出。広島県の宮島まで行って来た。高速道路を運転出来る者がミランダしか居ない為、今回はバスと新幹線を乗り継いで向かうつもりで計画を立てていたが、ミランダが一人で高知-広島間の高速を往復運転出来ると言い張るので、私たちは彼女の言葉を信じて、彼女の愛車ラパンで広島を目指すことにした。

しかし朝6時、集合したものの運転手ミランダの様子がどうもおかしい。「眠い」と言うので睡眠時間を尋ねたところ、前日香川までMINMIのライブに行っていたので2時間しか寝てないと言うのだ。これから広島まで高速道路を4時間運転するというのに、2時間しか寝てないだと?!?!頭の中をニュースが流れ始める。「27歳女性4人が乗った車が、高速道路で事故を起こし全員死亡しました。彼女たちは秋の遠足の途中だった模様です」嫌だ、私まだ死ぬ訳にはいかない。まだジャニヲタやりたい。そんな思いで私は手を挙げた。「高速、私が運転する」

すぐに審議が行われた。「2時間しか寝ていないミランダ」と「教習以来一度も高速に乗ったことがない私」の運転ではどちらが死亡確率が高いか。ミランダは自分が運転した方が安全だと言い張ったが、今回は「教習以来一度も高速に乗ったことがない私」が運転することになった。川口春奈ちゃんが出ている三井住友海上のCM(CM情報|会社情報|三井住友海上)で「てっちゃん、まさか、合流出来ないの?」と道路を前にして固まっているてっちゃんを、春奈ちゃんが見守るCMがあるが、あれを見て全然他人事じゃないと思っていたリアルてっちゃんな私が、高速を運転するというのだ。あややちゃん、まさか、合流出来ないの?状態になるかと冷や冷やしていたが、高速乗り場でETCではない方に向かってしまい後ろの車両にクラクションを思いっきり鳴らされたこと以外は、まずまずの運転で香川に到着することが出来た。こうして私の高速デビュー戦は終わった。

香川からは「2時間しか寝ていなかったけど眠眠打破を飲んで無理矢理元気になったミランダ」が広島まで運転してくれた。車内は、前回集合したシルバーウィーク前から今日までにあった出来事の報告会になった。しかし我が身を振り返ってみたところ、この1ヶ月でやったことと言えば「オリンピックまでに結婚するにはどうすればよいか」Excelで表を作ってアクションプランを練ったことぐらいしかない。みんながOJTに取り組んでいる中、自分だけまだOff-JTの段階にいることがよく分かった。座学だけは誰よりも熱心なのに。

話をしていたらあっという間に広島に着いた。今回の目的地はパワースポット“厳島神社”である。アラサー女子がパワースポット巡りをしているのをニュースで見ながら、へぇ~なんて思っていた時代はもう終わり、いよいよ我々もパワースポットを巡る年になってしまった。当初の遠足の予定では芋掘りも計画されていたが、芋なんて掘っている場合ではないということにようやく気付いたのだ。気付けて良かった。

宮島に到着して即ご飯屋さんに直行した、神への信仰心の怪しい私たちであるが、世界文化遺産を前にしてテンションが上がらないはずもなく、それはもう写真を撮りまくった。Facebookに載せる用の写真。あのリア充の巣窟の中に、我々もリア充として華々しくタイムラインを飾らなければならない。そんな使命感に駆られて撮った写真の数は優に100枚を超えていた。ちょっとした写真作れる。誰も要らないだろうけど。私たちの見栄が詰まりまくった写真集。

神社でおみくじを引いたら、ミランダとサマンサが「平」、シャーロットが「吉」、私は「凶」だった。「凶」って。ここまで来て「凶」って。私なりに楽しくて幸せな人生だと思って生きているのに、それを神様ごときに「凶」と診断されるなんて解せん!私の人生は私が「大吉」だと思っていたら誰が何と言おうと「大吉」だ!と憤っていたが、それでもちゃっかり縁結びのお守りは購入した。ブレブレの信仰心。

宮島を出た後は、広島市内に向かいお好み焼きを食べた。今回厳島神社に行くということ以外は、完全ノープランだったので、広島市内の滞在時間はまさかの30分程度で帰路に着くことになった。帰りは広島から岡山までの高速道路をサマンサが運転することになった。私は川口春奈ちゃんごっこをするつもりで、助手席でサマンサの合流を見守っていたが、「サマンサちゃん、まさか、合流出来ないの?」という暇もなく、すんなりサマンサは都会の高速道路へ合流していった。私は川口春奈ちゃんになれなかった。

帰りの車内も勿論恋バナかっこわらいで盛り上がった。年頃の女が集まってるっぽい会話。キャピキャピ。瀬戸大橋を渡り始めた辺りから「理想の相手像」というお題で大層盛り上がった。全員がそれぞれの理想の相手像を語り終えた時、ミランダが「私思うんだけど、理想の相手って何だかんだでお父さんに似てると思わない?」と言った。すると残りの3人が順番に答える。

「私もそう思う」
「私もそう思う」
「私もそう思う」

ま さ か の 全 員 フ ァ ザ コ ン 。

一気に気持ち悪い集団になった。それに追い打ちをかけるようにサマンサがプリンセスプリンセスの「パパ」って曲がヤバイから聴いてと車内で流し始めた。「あのね、あの人、パパにどこか似てるの、背中もふとした仕草も」車内はしんと静まり返り、全員がうっとり曲に浸っていた。曲が終わりサマンサが「えー泣きそう」と言いながら、隣のミランダを見たところ、ミランダは運転しながらまさかの大号泣だった。車内はこの日一番のカオスだった。この話はみんなが結婚したら、お父さんに伝えようねと固く誓い合った。誰も結婚する予定とかないけど。

そんなこんなで27歳ファザコン独身女4人の秋の遠足が終わった。いつまでもずっとこの4人で遊んでいたいと思うし、一刻も早くみんな結婚して幸せになってくれとも思う。この3人には幸せになってもらわないと困る。縁結びの神様、みんなのことよろしく。

f:id:moarh:20151027204229j:plain