「残念ながらチケットをご用意することができませんでした」V6オーラス100口全落選報告書

「落選」という文字を今日だけで100回見た。

moarh.hatenablog.jp
私は先日こんな記事を書いていた。V6のコンサートの申込に全滅したぜ、せっかくだから今の気持ちを書き残しておこうぜ、って事で書いたこの記事は、久々に味わった苦い気持ちを真空パックしていつでも鮮明に思い出せるように、と未来の自分への戒めの意味も含まれていた。次回もしチャンスがあるならば、前もってしっかりと準備をした状態で、落選したとしても悔いの残らぬ申込をしようとそう自分に改めて言い聞かせる意味で書いていた。

そう心を入れ直したところでチャンスはもう一度やって来た。朗報。ローソンチケットにてV6のコンサートチケット一般発売。ジャニーズのファンクラブから申し込む際は、事前に申し込む枚数分のお金を用意して振り込まなければならない為、いくら働いている社会人とは言え、振込期日がボーナス支給日の後だったとは言え、やはりお金は有限であるように申し込める数には限界があった。しかしローソンチケットでの一般販売において、必要なのはたった2つ。「電話番号」と「メールアドレス」のみだった。お金を用意する必要はない。「電話番号」と「メールアドレス」を貸してくれる知り合いがどれだけ居るか、人脈勝負である。

私はまずHey!Say!JUMP担時代に仲の良かったジャニヲタ仲間16人のグループLINEに協力依頼の連絡をした。彼女たちと出会ったのはもう5年以上前でありその当時はみんなHey!Say!JUMPのファンであったが、今はそれぞれ他のグループのタレントに降りたり、以前ほど力は入れ込んでいない者もいるが、ほとんどのメンバーがジャニヲタとして残っている。またそのほとんどがジャニヲタ10年選手である為、その信頼度は抜群に高い。私が協力要請をしてからの彼女たちの理解速度はめちゃくちゃに速かった。「電話番号とメールアドレスがあれば申込出来るって事だね?!じゃ、こっちも使って!これも使っていいよ!」と、惜しげもなく申込に使用してもいい電話番号とメールアドレスを差し出してくれた。あっという間にその日の内に50口分の電話番号とメールアドレスが揃ってしまった。私はそれを次々とエクセルに入力して管理した。次回もし彼女たちが同じ状況に陥った時は、このエクセルファイルを渡すだけである。

こんなに集まる予定ではな無かったが、彼女たちの優しさに勇気づけられたので、残り50口分は自分で周りの友人に頭を下げて協力してもらった。私がジャニヲタだと知ってくれている友人は少ないつもりで居たが、電話帳の中から知ってくれている人を探し出すと結構な数居た。思ったより自分、ジャニヲタというアイデンティティを喋り回ってた。他の友人も快く承諾してくれたので、無事50口集まり、私はそれをただひたすらローソンチケットのサイトに打ち込み、気が遠くなるほどの単純作業を繰り返した。100口申し込んだ頃には、ローソンチケットのサイトの改善点を提案出来るくらいになっていた。100口は全て、ツアーの最終公演・オーラスに投げ込んだ。ちなみに既にファンクラブ分の申込と当落発表が終わっている為、一般枠としてローソンチケットが用意してくれているのは恐らくほんの微量の座席数であると思われる。それでもチャンスがあるならば1%でも望みをかけたくなるのがヲタクの性。100口の申込がどれだけの可能性を秘めているか分からないが、私はただひたすらにその可能性にかけた。

そうして迎えた本日、抽選結果発表日。やれるだけの事はやったという気持ちなので、勝っても負けてもインタビューには笑顔で答えようと意気込むスポーツ選手の様な気持ちである。そう、これはもはや一種のスポーツ。お昼の12時頃から順番に当落メールが配信され始めた。それと同時にローソンチケットのサイト内で、申込の際に入力した電話番号とメールアドレスで結果を確認する事が可能である。私は仕事が終わったら即座に帰宅して、管理エクセルファイルを開いてローソンチケットのサイトに張り付いた。そう、またあの単純作業の時間がやってきた。

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「落選」という文字を今日だけで100回見た。そう、申し込んだ100口全て「落選」だったのである。最初こそ「落選」の文字に「グサッ」「グサッ」といちいち心が折れていたが、最後の方は「落選」という文字に何の意味も認めない鉄の心が出来上がっていた。「落選した人の気持ちも考えてください」の「落選した人の気持ち」は、最終的に「無」となった。とは言え、100口申し込んで当たらないならば、それまでだと覚悟を決めていたので、今はとても清々しい気持ちである。ヒーローインタビューは受けられなかったけれど、全敗者として頼まれてもいないのにここで今の心境を報告している。どうやらことごとくV6との相性が悪いようである。笑うしかない。

とりあえず今日は今から彼氏にフラレたらしい友人と、100口全落選した私とで、夜のドライブ行ってくる。