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「go WEST よーいドン!/ジャニーズWEST」

楽曲 ジャニーズWEST

「予定じゃない買い物」をするのが結構好きだ。好きなアイドルグループのシングルやアルバムは、作品がどんなものであろうとタイトル未定の状態でも予約購入するのが当たり前になっているが、そうではなくて元々購入予定じゃなかったものをCDショップに立ち寄って気になって購入して帰るという買い物が好きだったりする。先日はジャニーズWESTの1stアルバム「go WEST よーいドン!」を「予定じゃない買い物」に選択した。TwitterのタイムラインでジャニーズWESTのファンの方々が楽しそうに購入しているのを見て私も急に何だか欲しくなってしまった。お祭り騒ぎには便乗したくなる性。

2013年に足を運んだ現場の中で一番楽しかった現場が、関西ジャニーズJr.の大江戸公演だった。まだジャニーズWESTとしてのデビューが決まる1年程前にあたるが、そのコンサートで歌っていた「LET'S GO WEST~K A N S A I !!~」や「バンバンッ!!」がジャニーズWEST名義でこの1stアルバムに収録されている。覚えやすいメロディ、簡単な振り付け、底抜けに明るくて幸せになれるキャッチーな楽曲が、大江戸公演を盛り上げ、初めて空間に足を踏み入れた私を楽しませてくれていた。その楽曲欲しさに購入した、というのが当初の動機だったが、蓋を開けてみたらそのままズルズルと他の楽曲の魅力に取り憑かれたので取り憑かれ記念に記しておく。

アルバムを聴き始めて1巡目で抜群に刺さる曲があった。6曲目に収録されている「Criminal」だった。ジャニーズWESTを象徴する楽曲として用意されているのはデビュー曲の「ええじゃないか」やアルバム2曲目に収録されている「粉もん」だと思われるが、「Criminal」はそういった関西の楽しいお兄さん達のイメージとはかけ離れた男性の鋭いカッコ良さがあった。すぐにTwitter上でこの曲のパフォーマンスは既に何処かで行われているのかと質問してみたところ、少年倶楽部で放送されたことがあるという情報を得たので、急いで「Criminal」のパフォーマンスを確認した。ゴールドの衣装に包まれてそれぞれが妖艶な光を放つ、カメラを睨みつける様に心の奥の方では何かを嘲笑している様に、画面に広がる世界はまさしく私が大好物としているものだった。

この曲のファーストインプレッションとして「キスマイっぽい」という印象があったので、作詞作曲家を調べたところ、作曲陣がキスマイの「S.O.S (Smile On Smile)」と全く同じ布陣だった。「S.O.S (Smile On Smile)」と「Criminal」の雰囲気が必ずしも似ている訳ではないが、「キスマイっぽい」という印象は外れではなさそうである。「キスマイっぽい」と言っている時点で「キスマイ」が既に何かの修飾語となっている点についても触れたくなるが、今回は割愛。「Kis-My-Ft2」と「ジャニーズWEST」という本来性質の違うアイドルが、融合したところに「Criminal」があると感じられてますます「Criminal」中毒に陥った。

その他にも全員の名前が歌詞に散りばめられている「Summer Dreamer」や、お洒落な曲調に関西弁を乗せて歌い上げる斬新な「ちゃうねんっ!!」等、ジャニーズWESTの楽曲は「曲で遊んでいる」と感じられるものが多くて楽しい。「関西出身を売りにする」という点で、関ジャニ∞のデビュー当初と売り出し方が似ているが、関ジャニ∞も今年でデビュー10周年を迎えることを考えると、10年振りに浪花節全開のグループが再び登場することに食傷気味になることはない。彼らは元々4人でデビューする予定だったところを社長に直談判し7人でデビューしたという物語も武器として備えている。

今回の「予定じゃない買い物」は大成功だった。私はこのグループにハマる可能性はない、と境界線を作って自分の目の前にいるグループだけを見ているよりも、私はもしかしたらこのグループにもハマれるかもしれない、と色んな方角を眺めている方が自分には向いていると思った。「予定じゃない買い物」はこれからも続けていきたい。ふとした瞬間に今まで興味のなかったものが、特別な輝きを放ち始める、そんな瞬間に立ち会えた時がたまらなく快感だ。