Ask.fm「藤ヶ谷くんの魅力はどんなところだと思いますか?」に回答する

あやや | ask.fm/moarhに届いた質問「藤ヶ谷くんの魅力はどんなところだと思いますか?」に回答する。

アンコール、色とりどりのツアーTシャツを各々の好きなデザインにアレンジしてキスマイは登場した。藤ヶ谷さんは女性でも躊躇われるレベルに首元から肩にかけて大きく開いたデザインだった。片方の肩は惜しげもなく解放されていてその様は実に色っぽい。デコルテの美しさについ見惚れてしまう。前髪は無造作に束ねられた状態で愛らしさも全開だ。肩からだらんと落ちていたTシャツの袖をもう片方の手で掬い上げ、見えていたデコルテを恥ずかしそうに隠した時、その瞬間私はこれまでの誤りに気づいた。藤ヶ谷太輔という人間を誤って理解していた。

去年の夏頃だっただろうか、私の幼なじみがキスマイにハマったことも含め、キスマイが人気街道を走り始めている現象について、古くからジャニヲタをしている友人と話していた。キスマイが人気を集めている理由の一つに、藤ヶ谷さんがその入口として機能しているという点が挙げられる。しかし友人はそれに戸惑っていると言った。何故ならば「藤ヶ谷さんは昔ブスだったから」。友人は包み隠さずはっきりと刺激的な単語を口にした。しかし当時まだ藤ヶ谷さんの“ふ”の字も理解出来ていなかった私も、その意見に異論はなかった。確かに私たちが知っている昔の藤ヶ谷太輔さんの印象は、今の清潔感溢れる好青年とは対照的に、もっと野暮ったく垢抜けていなかった。「純朴な好青年です」といくら歌われてもビジュアルから来るイメージの記憶の方が圧倒的に強すぎて、あの藤ヶ谷さんが「イケメン」という枠で持て囃されていることに違和感しかなかった。しかしこれも今思えば我々が時代から取り残されていただけの話である。

突然話は変わるが、中学高校時代全然冴えなかった女友達が、大学入学と同時に髪の毛を染めてメイクを覚えダイエットにも成功し、見違える程美しくなって同窓会にやってくる案件って、各学校で1件くらいあるはずだ。所謂「大学デビュー」ってやつだ。見違える程綺麗になった女の子を、在学当時大して仲良くなかった男子たちが取り囲み、在学中には絶対に見ることが出来なかった光景がそこに広がる。それを見た同級生の女の子たちは全然面白くなくて、「あいつ昔ブスだっただろ」と陰口を言う訳だが、「昔ブスだった」という攻撃は「今可愛くなったこと」という努力の栄光を超えることが出来ない。それどころかそれを口にすることで自身の品位まで下げてしまう。可愛くなる努力をした人間を貶める為のウィークポイントなんてない。

藤ヶ谷さんを見るとこの大学デビューのからくりが思い当たる。昔の藤ヶ谷さんにどれほど野暮ったい印象が残っていようが、それは今の藤ヶ谷さんを否定する為の要素にはならず、むしろそのビジュアルの伸び率を意図せず評価してしまうことになる。ヴィジュアルエースになるとは思っていなかった人材が、「イケメン」という枠組みに放り込まれてしっかりと機能している、藤ヶ谷さんのこの大逆転劇が私は好きだ。可愛いも、かっこいいも、作れる。しかも元々「格好をつける」という点においては優れた能力を備えている人なので、美しさを手に入れた藤ヶ谷さんにはもう向かうところ敵なし。

しかし藤ヶ谷さんを「大学デビューした女子」に例えたように、私は心のどこかで藤ヶ谷さんに対して女として強烈な嫉妬心を燃やしている。藤ヶ谷さんは非常に女子力が高く、先輩稲垣吾郎さんにバスソルトをプレゼントしたような男だ。バスソルトなんて私には発想もない。ジャニーズwebの連載では語尾に「★」を付ける男だ。「★」なんて私は何年も語尾に付けていない。キスマイBUSAIKU!?で彼が女子のハートを次々と射止め、ランキングで度々首位に躍り出るのは、藤ヶ谷さん自身が非常に繊細な乙女心を抱いているからだということを最近になってようやく理解した。理解したら理解したで、その女子力を器用に操っている様に嫉妬する。極めつけに、フロントメンバーではない横尾渉を親友としている。本人は何の狙いもなく純粋な友情を傾けていて「わたる♡」と呼びかけて破顔する。それらを見ているともう何だか発狂したくなってくる。何の計算もなく振舞う藤ヶ谷さんの行動全てに腹立たしさが込み上げてくる。もっと、もっと、悪魔でいてくれ。藤ヶ谷さんは悔しいくらいに天使だ。

そんな訳で「藤ヶ谷くんの魅力はどんなところだと思いますか?」の回答になっているかは不明だが、藤ヶ谷さんのことを考えると女として卑屈になっていく私の歪な心情を解放してみた。“嫉妬”とは“嫌悪”ではない。相手の能力を認めた上で自分がそれを上回ることが出来ないからこそ生まれる敗北宣言だ。私は今までもこれからも藤ヶ谷さんに勝てない。そもそも同じ土俵に立とうとしていること自体が誤っているというのに、それでも私は藤ヶ谷さんにこれからも嫉妬し続ける。