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「東京女子流 LIVE*064『第1回 じゃんけん大会 優勝県 高知女子流』」

現場

東京女子流が高知でライブするということを前日に知った。東京女子流Instagramに、前乗りして桂浜の龍馬像の前で5人が記念撮影している写真があがっているのを見て、慌ててライブの情報を調べた。翌日17時開演。その日私は17時まで仕事だった。職場から会場までは自転車で5分程度。当日券ありと書かれていたが、当日券の販売時間にそこに向かうことは出来ない。代わりにチケットを押さえておいてくれるような知り合いもいない。終業時間になると私は急いで帰りの支度をして会場に向かった。会場に着くとライブハウスのドアは閉め切り、外にスタッフはいなかった。思い切ってドアを開け、「当日券ありますか」と確認したら、あった。慌てて支払いを済ませ、15分遅刻で東京女子流のライブに滑り込んだ。

東京女子流のライブには3年前に2回程足を運んだことがあった。友人が教えてくれた「鼓動の秘密」のMVを見て、その音楽の心地よさとMVの丁寧さに感動して何度も繰り返し見た。3年前と言えば“アイドル戦国時代”という言葉が広がり始めた頃で、アイドルグループが量産されていた時だった。その中でも東京女子流はその波に乗っている様に見えて、もっと遠くの未来まで見据えて活動しているグループという印象だった。他のアイドルグループと明らかに違って見える点は、運営が彼女たちを大切に育てていることが作品から伝わってくるところで、オリジナル楽曲もMVも常に最高到達点だけを提供されている気がした。新しいものが提供される度にこちら側が何度も息を呑まされるそんな面白さがあった。

けれども地方に住んでいる身としてライブを中心に活動している彼女たちのことを当時と同じ熱量で注目し続けることは難しかった。そんな中今回の“高知女子流”が決まったのは、じゃんけん大会だという。各県代表のファンがじゃんけん大会に参加し、高知のファンの方が優勝した為、今回の高知ライブが決まったらしい。アイドルがこの僻地までライブをしに来てくれることに対して、高知に来てくれてありがとう、と言いたくなるけれど、今回の場合はそのファンの方に、女子流を連れて来てくれてありがとう、と言うことになるのかもしれない。高知X-pt.という会場は昨年末に、℃-uteスマイレージモーニング娘。、のハロプロ勢がナルチカで訪れた会場でもあり、定期的にアイドルが訪れてくれていることは本当に嬉しい。

実際のライブについては、人と人の頭の隙間からメンバーの顔がぼんやり見える程度の視界の悪さだったので(遅刻していったので予想の範疇だったが)、メンバーの表情の話やパフォーマンスについての細かい話は残念ながら出来ない。けれども「きっと忘れない、、、」という曲で鳴子を使って踊っていたのがよさこいの本場高知の人間としてとても嬉しかった。元々高知が舞台になった映画「君が踊る、夏」のイメージソングであり、今回久々に初期の頃に披露していた鳴子バージョンを披露するということで、メンバーたちは高知で鳴子を使ったパフォーマンスをすることにどれだけの意味があるのか理解しているかは分からないが、人生で一度は鳴子を握ったことがあるであろう高知の人間の前でそれが披露されることには特別な意味があった。またグッズに用意されていた「高知女子流」と書かれた鳴子もお洒落で可愛く、それを持ってファンの方々が一緒に踊っている図も、後ろから見ていて気持ちが良かった。

アイドルの黄金比である5人組グループであり、音楽に定評のあるエイベックスサウンド、デビューから4年経過したとは言え最年少エースの新井ひとみさんはまだ16歳であることから、東京女子流の息はまだ長く続くと思われる。女子アイドルの寿命は短いと言われるが、その短いスパンで成功させようとしている訳ではなく、長い目で彼女たちを一流にしていこうとするプロデュース側の丁寧な仕事っぷりが伺えるので、今後も東京から遠く離れた地で彼女たちの緩やかな成長に期待していたいと思う。
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