自意識と美意識の総決算2016

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moarh.hatenablog.jp
以前にこんなブログを書いたのだけど、あれ以来2016年下半期はとにかく美意識というものを自分の中でこねくり回しており、それに伴って自意識にも少し変化が出て来たのではないかと思っているので、自分のブログに自分の記録として後で楽しめるように書き記しておきたい。ここ数ヶ月「好きな人出来たでしょ?」とめちゃくちゃ聞かれた。しかもそのほとんどが私の推測当たっているでしょう、というドヤ顔で。というのも、私の容姿が突然変異を遂げていたからである。突然変異を遂げるイコール、「当人は恋をしている」という発想が市民権を得ていることに少々驚きつつも、毎度こちらもドヤ顔でノー、と返して来た。美意識をこねくり回すきっかけになったのは、前回のブログにも書いた通り、「人生の初体験を試みたら美容方面に沢山残っていた」というのがメインを占めているが、仕事面でもその必要性を感じたから、というのも一理ある。

私は一日中十数人の前に立って喋る、という仕事をしていて、その仕事に本格的に取り組み始めてからはまだ半年程度である。聞き手に興味を持って貰うのに磨くべきはトークスキルであることは十分承知しているが、対面でのコミュニケーションにおいて、見た目が与える印象もとても大きい。同じ内容を同じトーク力で喋っていたとしても、身なりに気を付けている人とそうでない人が並んだら、やはり前者の方に信頼を傾けたくなる。勿論見た目がすべてでは無く、その人の持つ雰囲気や表情が加わるとまた話が変わってくるけれど、アイドルが好きな私は、ビジュアルの持つパワーを信じているところもあり、“人に見られている”という状況に耐えうる容姿をつくるべく、夏頃からせっせと動き始めた。

とは言え、前回のブログにも書いた通り、自分の人生ゲームの「未」を「済」にしていくような感覚で、義務感は全くなく常に楽しい。自分の容姿がくるくると変わっていくので一種の中毒性すらある。アイドルのCDを何枚も買わなくなった代わりに、化粧品を何種類も買うようになったので、ヲタクという者は凝り始めると取り憑かれたかのように金を遣う癖は治らないということを身を持って学ぶ。どれぐらい私の容姿が変わったのかを、ビフォア・アフター写真を掲載したら分かりやすいのだが、私はそこまでインターネットの世界に心を許せていないので、けれどもこの楽しさを共有するツールとしてインターネットのことは優秀だと思っているので、パーツべつにどんなことをしてどうだったのかということを書き並べておきたい。

眉毛

一番最初が眉毛かよ、とお思いかもしれないが、顔の印象を決めるほとんどはこの眉毛が権力を握っており、どのメイク本を読んでも眉毛が顔面の総理大臣ばりに書いてある。目大臣や鼻大臣や頬大臣や唇大臣がいくら頑張っても、こいつの権力を越えられない。ということに薄々気づいてはいたものの、この権力者に一体何を施したら垢抜けられるのか。答えは、眉マスカラだった。これまでもペンシルやパウダーで形こそは整えていたものの、自毛の黒い毛が前髪の奥で主張しており、これらの色素を一気に薄くしてやると、顔面の中で眉毛の主張が弱くなり、ふんわり見せることに成功したのだった。ここまで読んで気づいたかもしれないけれど、そんな簡単なレベルの気づきを記していく記事なので、美容上級者には全く役に立たない記事になります。ちなみに私はプチプラコスメ大好き芸人なので、紹介するコスメもそのへんのドラッグストアに売っているものばかりだけど、一応今使っているものはこれ。
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睫毛

また毛かよ、という突っ込み、待ってました。そうです、眉毛に続いて今度は睫毛。顔の印象を形づくるために重要なのは個人的に、眉毛・睫毛・髪の毛の「三大毛」だと思っていて、これらを変えるだけで結構印象が変わると思っている。そもそも顔のパーツの中で毛程色の濃いものはなく(黒目があるか)、色の濃いものは絵で言うところの下書き線みたいなもので、この下書き線さえ上手く書けていれば、多少中の色が上手く乗っていなかったとしても、大体の雰囲気がごまかせてしまうところがあると思う。睫毛に関しては私は以前のブログに書いた通り、まつエクを体験して以降、1ヶ月に1回はメンテナンスに行き、目の下書き線を強くするようにしている。今のところうつ伏せで寝られない、カラーマスカラが出来ない、ということ以外は概ね満足していて、毎日のメイク時間からビューラーの時間を省けるのでなかなかよい。

髪の毛

顔の印象を形づくるために重要な三大毛のうちの最後の一つ、髪の毛。実は私半年前まで髪の毛を美容院で染めたことがなく、初めて髪を染めた18歳の頃から10年間、市販のカラーリング剤で自分で染めていた。それでも髪を切りに美容院に行った時に「自分で染めてるとは思えないくらい綺麗に染まってますね」と褒めてもらうことが多く、髪も傷むことがなかったので、調子に乗って自分で染めることを変なポリシーとしてきた。自分で染めることの長所は、飽きたらすぐに髪色を変えられることだった。しかし顔面に気を配り始めたら、自ずと次に意識が向くのは髪の毛であり、ここで参考にしたのは指原さんの髪色だった。


指原さんのTwitterをフォローしている人はご存知だと思うが、指原さんめちゃくちゃ頻繁に髪色を変えていて、その度に雰囲気が変わって可愛くなっていく。ピンクが入ったり、オレンジが入ったり、微妙な色の差でこんなに変わるものかと、私も諭吉を握り締めて美容院の門を叩いたのだった。美容院で染めた髪色は太陽光に当たった時にとても綺麗に発色していて、当たり前だけどムラがないので髪の毛を結んでも怖いものなしになった。またいくつになっても巻き髪が上手く出来なかったのだけれど、美容師さんの巻き方をじっくり観察し、晴れて私も量産型巻き髪女子の仲間入りをする準備が出来た。

これに関してはまだ模索中だけど、この数ヶ月の内に「化粧水何使ってるんですか?」「ファンデーション何使ってるんですか?」という質問をめちゃくちゃ受けるようになったので、自分では納得していないながらも向かう方向性は間違っていないようだ、という手応えは感じている。まず化粧水はこれ。

「SKⅡとか高級なものを使っているのでは?」と言われた時にはガッツポーズをしたけれど、これもそのへんのドラッグストアで売っていて低価格なので、バシャバシャ使うことが出来てとても重宝している。冬は乾燥してしまうので、これに無印の保湿クリームをプラスしたりしている。
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ファンデーションは顔全体のベースになるものなので、これこそ一番模索していて、逃げ恥を見てガッキーになりたい等と思って雪肌精のBBクリームに手を出してみたりしたけれど、最近買ったこれが現時点では気に入っている。
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あとは、くすみを飛ばして肌をワントーン明るくしてくれるのでこちらのパウダーもお気に入り。あと一回Twitterにも書いたことがあるけれども、セザンヌの皮脂テカリ防止下地がめちゃくちゃ優秀で、これを塗り始めてから化粧崩れという概念が無くなったので、知人にオススメしまくっている。プリマヴィスタの下地か、セザンヌの下地か、で下地戦争が起きているらしいが、プリマヴィスタの5分の1くらいの値段で買えるセザンヌ師匠は凄い。あとはハイライトは最近ずっとこれがお気に入り。
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アイシャドウはまだそんなに冒険出来ていないのだけれども、是非ともここに記録として残しておきたいのが、この秋出たキャンメイクのこのカラー。アイドルの女の子たちが感動して使っているツイートもいくつか見かけたけれども、これをキャンメイクの指定する順番通りに使用すれば、簡単にドーリーメイクが出来てしまうという優れもの。私も会社にこのアイシャドウ塗っていった時は、普段あまり話しかけられない人に「どこのアイシャドウですか?」と聞かれたので、それぐらい普段の印象からがらっと変わった可愛らしい目元になる。

ちなみに毎日使いならこっちの色の方がオススメで、この左下のカラーが涙袋に乗せるのにちょうどよい。ぷっくりと柔らかそうな涙袋が出来る。アイライナーは、現時点ラブライナーの描きやすさが優勝。サンリオとコラボした時に出たバーガンディとピンクが好きで買い足すか迷っている。


まだまだパーツ別に紹介したいものはあるけれど、「自意識と美意識の総決算2016」というタイトルにしたからには、そろそろ自意識の話もしなければならない。私は他人に「自己肯定力が弱い」と言われたことがある。自分のことをそんなに価値ある人間だと思えていないから、褒められた時に感謝の気持ちよりも先に申し訳なさが出て来てしまうところがあった。「可愛い」と言われた時に「ありがとう」と返すのは、自分のことを可愛い生き物だと思っている本当に可愛い女だけがして良い行為だと思っていたけれど、可愛い女の子が「可愛い」と言われて「ありがとう」と返しているのは、「可愛くいる為の努力に気づいてくれてありがとう」の「ありがとう」だったのかもしれないと、自分が美意識を手にしてようやく気づけた。多少の照れくささはあるものの、自分も「ありがとう」と答えられるようになった。

また周りの人とのコミュニケーションの機会も増えて、どんな化粧品を使っているかという同性同士の会話から、女子力が上がったという異性からの評価も受けるようになって、半年前には出来ていなかったコミュニケーションが、ナチュラルに出来るようになってきた気がしている。そうすると自然と心も穏やかになって来て、あまりカリカリすることが無くなって、感情の起伏も小さくなってきた。今の自分、すごい世界の一員だ、と思える。俯瞰で物事を見て自分を世界の隅に置くのが好きだったけれど、徐々に中央へ近づいている、と思える。その一方で、面白いことをしたいというクリエイティブな感覚が薄れて来ているのは否めないけど、これが私の2016年下半期だった、とここに記しておく。人生何にハマるか分からない、楽しい。



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